034話 ページ35
宇佐美「ジャージだけ手判断するのは危険だと思う」
『なんだ、頭いい子いるじゃん』
諏訪「なに、なんかフツーに入ってきたんですけど。部外者もついでに」
諏訪さんの嘲笑に続き
「よくいられるよね」「もとはと言えばあんたが悪いのに」
とひどい言葉が続く。そして極めつけは……
水越「あんたが動画をアップしなければ、澪奈は自 殺することもなかったし、私たちがこんな目にあうこともなかった!!え、ねぇ……それ分かって言ってんの?」
水越さんの見慣れたヒステリックに
宇佐美さんが河合さんと魚住さんに目線を向けるも
友達だったはずの2人はそれぞれ目線を逸らす。
宇佐美「あ、そゆこと」
そう言って教室を出ていく宇佐美さんを私と桜は追いかけた。
向かった先は女子トイレ。
茅野「ねぇ、なんでジャージで判断したら危険なの?」
宇佐美「ジャージを借りれば誰だって水泳部になりすませるでしょ。……なんなら、藤枝は気づいてたんじゃないの?」
『私、部外者だし。言っても効き目ないかなぁって思ったからね』
茅野「そっか、水泳部員の犯行に見せかけて偽装した可能性もあるもんね!てか、Aも気づいてくれたなら私に言ってくれれば……」
『それじゃあ、A組の人たちのためにならないでしょ?』
二っと笑っておどける私にさくらはまだ不服そうだ。
まぁ、ホントのことだし。あの人たちが自分で気づかなきゃいけないことなんだから。
宇佐美「同情してんの?別にぼっちなんて余裕だから」
宇佐美さんから出た“同情”という言葉に覚えのない私とさくらは顔を見合わせた後、
「へ?」と間抜けた言葉をハモる。
『知りたいんだよ。澪奈の死の真相を』
茅野「私は澪奈の思いに堪えることが出来なかった、だから、誰があんなどうがを撮ったのか……澪奈がどんなことに苦しんでいたのか、それを知りたいの」
宇佐美「知ってどうなるの?」
茅野「分からない……でも、澪奈がいなくなってから私もAも屍同然で、あっ、それこそ!カウント2,8でも起き上がれないレスラーと同じ!」
宇佐美「『なにそれ……あっ』」
さくらのプロレスネタに対しての反応が被ってしまった私と宇佐美さんは顔を見合わせる。
宇佐美「その例え、全然わかんない。」
茅野「澪奈の思いを知ってようやく前に進める気がするの」
『そゆこと、私とさくらが前に進むために必要なことなの』
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唯颯(プロフ) - LOVEさん» 私の誤字だと思います。ご指摘ありがとうございます。 (2021年2月17日 16時) (レス) id: f647fc3f6b (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 29話の「教師と先生」って一緒ですよね? (2021年2月17日 12時) (レス) id: ebb56eccf7 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - 柊一颯LOVEさん» いえ、大丈夫ですよ。こちらこそ、申し訳ありませんでした。 (2020年1月22日 20時) (レス) id: 40f3f22d26 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまってすみませんでした私は唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまった事を物凄く深く反省をしています本当に申し訳ございませんでした(T△T) (2020年1月19日 23時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人だと分かっていたけど信じられません(怒)貴女唯颯はご迷惑お掛けしましたと思っているんですか(怒)私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人でもいい迷惑でした(怒) (2020年1月16日 18時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯颯 | 作成日時:2020年1月10日 14時