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すっかり寒くなって防寒具が手放せなくなった頃。ここ数日、私は困り果てていた。
JN「なんでダメなの？一日だけだよ？」
YG「そうだよ、いいじゃん」
RM「一日だけだよバチは当たらないって」
JH「何をそんなに渋るの？」
TH「そうだよヌナぁ、一日だけ！」
JM「一目とかは俺たちが何とかするから！」
JK「強制連行していいです？」
『皆落ち着いて…？』
そう、人気アイドルであるBTSの皆に困らされてる。
何でも、12月5日に皆が久しぶりにお仕事がお休みでその日にヒョジンがレッスンの間だけでも、一緒に出掛けないかって。お店を開けることは勿論、ヒョジンが一生懸命レッスンに取り組んでいる時に私だけ遊んでいていいのか、そもそも皆の貴重な休みを私なんかが奪ってしまっていいのか。ずっと何かしら理由をつけて断っているものの、私と同じように皆も折れない。
JN「何がそんなにイヤなの？」
『嫌だとかじゃなくて申し訳なくて…』
YG「俺たちから誘ってるから俺たちに申し訳なさを感じる必要はない」
『ヒョジンがレッスンしてるし…』
RM「ヒョジンも評価会前でレッスンに集中してると思うよ」
『お店も開けることになるし…』
JH「一日も休んでないし一日くらいはヌナも休みなよ」
『えっと、お金節約したいし…』
TH「俺たちが女性にお金出させるわけないじゃん！」
『ほら、パパラッチとか…』
JM「対策はバッチリするから安心して」
『……えっと、』
私一人に対して、対する人数が多すぎて何を言っても跳ね返されてしまう。あとは、あとは、って言い訳を探すけど皆からの視線もあって中々次の一手が思い浮かばない。
JK「ヌナ」
『あ、はい』
JK「ヌナが本気で嫌なら俺たちはこれ以上無理強いしない。でも本気で嫌ってわけじゃないなら俺たちは折れないよ」
『っ……、』
兎くんの真っすぐな視線と言葉に思わず言葉に詰まる。そもそもどうして私はこんなに拒んでるのかさえ分からなくなってきた気さえする。
HJ「ママ、行ってきてよ」
『ヒョジン…』
いつの間にか帰って来たらしいヒョジンまで私に真っすぐな視線と意思を向ける。
HJ「クラスの子からお泊りのお誘い貰ったから、僕は大丈夫だよ？それにお兄ちゃん達が一緒ならママの事も任せられるもん。お店も一日休むくらいだったら誰も何も言わないよ。だから、ね？何も気にしないで楽しんできてよ」
もう私に残された選択肢は、一つだけだった…――
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流空星(プロフ) - ゆきりんさん» ゆきりん様 コメントありがとうございます！今のところ続編は考えていなかったのですが折角お言葉を頂けたので考えてみますね！ (2021年1月26日 21時) (
レス) id: 6dd67c091f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきりん - 続編楽しみにしております！！ (2021年1月26日 1時) (レス) id: 14affb9ac3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流空星 | 作成日時：2019年7月17日 14時
