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❦ YG side ❦
MG「お前ら今日もこの間のケータリング来てもらってるけど仕事にはしっかり集中しろよ」
俺たちを乗せたバンを運転していたマネヒョンが唐突に、しかもため息と一緒にそう呟いた。
その言葉にいろんな意図が含まれてるな、と寝たふりを決め込みながら思った。
多分ジンヒョンやナムジュン、ホソクあたりもその意図を感じ取ったのか苦笑を零している。
その意図達を気づいてるのか気づいていないのかわからないマンネ組は、「ヌナに会える」ときゃっきゃはしゃいでる。
今日、ヌナ来るのか…久しぶりだ。
マネヒョンに注意を受けてすぐにやけそうになってる俺も大概だな。
「ヌナ、お疲れ：
ヌナと早く話すためには誰よりも準備を終わらせて空き時間を作るのが得策。
それは他のメンバー達も同じだったらしく、壮絶なじゃんけん大会を勝ち抜いて見事一番最初に準備を終えた俺。
真っ先にヌナのもとに向かったのは言うまでもない。
『お砂糖君、お疲れ様』
ヌナは今日も美しい。
綺麗で透き通る、「透明」のような声。
まるでそのまま周りと同化してしまいそうな儚さ。
ああ、まただ。
ヌナを見てると俺の頭の中に、メロディーが溢れる。
抱えきれないほど、経験したこともないような膨大なメロディーが溢れ落ちる。
そのメロディーは…、そう。
この間作った曲に似てる。
帰ったら手を加えよう。
「ちょっとこれ聴いて」
そう、帰ったら手を加えようと思っていた曲をヌナに聞いてもらう。
特に意味があったわけじゃない。
なんとなく、ヌナのようなそうじゃないような…そんな曖昧な無色透明な曲を他の誰でもなくこのヌナに聞いてほしくなった。
『初めて聞く曲…凄くきれいだね』
そう、瞼を伏せながら呟いたヌナ。
その姿はやっぱり美しくて儚い。
まだ未完成な無色透明な音だけの音楽に、脳内で歌詞が出来上がっていく。
「〜この真っ暗でモノクロの世界に生きる僕ら
諦めていたはずなのに どうして色を探すのか
もうなにもないと 何も信じられないと
誰にも何にも頼らないと そう決めていたのに〜」
脳内で描く世界が自然と俺の口から音を奏でていく。
それは何かを意図したわけじゃなく、自然に。
きっと本能的に今ここで隣にいる彼女に聞いてほしくなった。
「〜君が僕の世界の色になっていたんだ
それはまるで運命の様で 必然的で
君は否定するだろうけど
それを奇跡だと思うんだ〜」
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流空星(プロフ) - ゆきりんさん» ゆきりん様 コメントありがとうございます！今のところ続編は考えていなかったのですが折角お言葉を頂けたので考えてみますね！ (2021年1月26日 21時) (
レス) id: 6dd67c091f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきりん - 続編楽しみにしております！！ (2021年1月26日 1時) (レス) id: 14affb9ac3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流空星 | 作成日時：2019年7月17日 14時
