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『ヒョジン、今日はどこに連れてってもらったの？」
一番隅に座った兎くんのカウンターを挟んだ向かい側に座ると、ヒョジンはそんな私の膝に座っていつもみたいにきれいな絵を描いてる。
HJ「んーと…にぃちゃん達の事務所！」
『え！？』
ヒョジンの言葉が理解できずに戸惑ってると、代わりに兎くんが私の疑問を解いてくれた。
JK「この間ヒョジンのダンスとか見て、俺凄い感動したんだ。
ヒョジンをこのままにするのはもったいないと思って…俺たちの事務所に連れてってPDニムに見せたんだ。ヒョジンの世界を。それで…『待って』
その先に続く言葉が予想できた。その言葉はほかの誰でもなくヒョジンの口からヒョジンの言葉で聞きたくて、兎くんの言葉を途中で止めてヒョジンと向かい合う。
『ヒョジン、事務所に行ってどうだった？』
HJ「うーん…なんか、凄くドキドキした！最後ににぃちゃん達のダンスも見たんだけど、テレビで見るよりずーーーっとカッコよくてキラキラしてた！」
『ふふ、そっかそっか…』
HJ「…ママ、」
『うん？』
ヒョジンは私の目を見て何かを言おうとしては口を噤んで俯いて、また私を見ては…と数回繰り返す。そんなヒョジンを撫でながらヒョジンのペースに合わせて次の言葉を待った。
HJ「僕…にぃちゃんみたいになりたい！」
『みんなみたいに？』
HJ「うんっ！いつかにぃちゃんたちみたいに、僕の事見てくれた人をドキドキさせたい！それと…ママに一杯ほめてもらって、ママに一杯笑ってもらってママを幸せにしたい！」
『ママを…？』
HJ「うん！だってママは僕がダンスして僕を「凄いね」ってほめてくれる時何時も笑顔で幸せそうだもん！僕はママのその顔見るとき一番幸せ！」
ヒョジンは曇りを知らないまっすぐな目で私の事をみつめて、可愛い可愛い笑顔を見せてくれる。
『…うん、わかった。ヒョジンの夢をママは応援するよ。でも約束して？絶対に途中で投げ出しちゃダメ。あと、ママに隠し事しないこと。何かあったら必ずママに話して？』
HJ「わかった！！」
また可愛い笑顔を見せたヒョジンは私の膝から降りて、みんなのところを順番に回って「やった！」ってハイタッチを交わす。そんな可愛い姿を見つめてると、お砂糖君の飲み物が底を付きそうなのに気づいて立ち上がる。
『ッ、⁉』
ALL「ヌナ！？！？」
立ち上がったと同時に目の前がぐにゃりと渦を巻いて、思わず床に膝をついてしまった。
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流空星(プロフ) - ゆきりんさん» ゆきりん様 コメントありがとうございます！今のところ続編は考えていなかったのですが折角お言葉を頂けたので考えてみますね！ (2021年1月26日 21時) (
レス) id: 6dd67c091f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきりん - 続編楽しみにしております！！ (2021年1月26日 1時) (レス) id: 14affb9ac3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流空星 | 作成日時：2019年7月17日 14時
