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『有難うございました』
客「また来るね」
『はい、お待ちしてます』
いつの間にか降っていた雨脚が強まると、やっぱりお客さんの入りは悪くなる。だから、最後のお客さんを見送って閉店の準備を始めた。ヒョジンもそろそろ帰ってくるだろうから、夕飯の準備もしないと。
ププッ、
お店の目の前に止まった車。窓のスモークが凄く濃くて恐怖心に襲われた。
HJ「ママ！」
『ヒョジン！』
その車から飛び降りてきたヒョジンをぎゅっと強く抱きしめた。
『この車は…？』
HJ「にぃちゃん達の車！」
『にぃちゃん達…？』
ヒョジンの言葉に首を傾げると、真黒な車から見知った人たちがぞろぞろと降りてきた。
JN「久しぶり」
SG「遅くにごめん」
RM「ヌナ、ついでに珈琲豆頂戴〜」
JH「ヌナ久しぶり！会いたかったよ！」
TH「あ！俺が一番最初にハグしようとしたのに！」
JM「いやいや、ダメだから」
JK「煩いですよ」
『え、ちょ、』
順番にじゃなくて各々一斉に話してくるし、聞き取ることに意識を集中させてたらソガと虎君が抱き着いてくるし、それを引き離そうと餅君と兎くんが引っ張るから訳は分からなくて私は抵抗する。
HJ「だめ！！！！」
どうしようか困ってるとヒョジンが今まで出したことがなさそうな程大きな声を出すから、一斉にすべての動きが止まる。其の隙にソガ達から私を引っ張って引き離すと、私の太もものあたりに抱き着く。
HJ「ママは僕の！誰にもあげない！」
『…ふふ、ヒョジンヤおいで』
私の言葉に素直に両腕を広げたヒョジンを抱き上げてその柔らかい頬にそっとキスする。
『ヒョジン、いつも言ってるでしょ？ママはもうどこにも行かないよ。誰かの私にもならないよ。だって、ママはヒョジンのママだもん』
HJ「…へへ、ママ大好き！僕のママ！」
私の首に腕を回して強く抱き着いたヒョジンは「お返し」なんて言いながら私にポッポをしてくれた。
TH「…尊い…なにこの美しすぎる親子…」
『？？立ち話もアレだし…少しお茶していく？丁度お店も閉めちゃうから』
JH「いいの！？」
『勿論。ヒョジンの事奥てくれたお礼だよ。それに、皆なら大歓迎だよ』
ヒョジンを抱っこしたままお店の扉を開けて待つと、順番にお店の中に入ってその順番で椅子に腰かけた皆に飲み物を作って手渡す。一口飲むと皆笑ってくれるから、皆の好きな味に作れたみたいで私も自然と笑みが零れた。
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流空星(プロフ) - ゆきりんさん» ゆきりん様 コメントありがとうございます！今のところ続編は考えていなかったのですが折角お言葉を頂けたので考えてみますね！ (2021年1月26日 21時) (
レス) id: 6dd67c091f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきりん - 続編楽しみにしております！！ (2021年1月26日 1時) (レス) id: 14affb9ac3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流空星 | 作成日時：2019年7月17日 14時
