サクラソウ～スピンオフ CM～ (ページ7)

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逆ナンページ7

「ねぇねぇ、チャンミンくん…」

CM「どしたの？」

「ユノには内緒にしてもらいたいんだけどね？」

CM「何かあったの？」

「うん…」

ヒョンとAさんが付き合ってから1年半が過ぎ

僕らも随分と打ち解けてきた

この頃には、僕とAさんは連絡先も交換し

時間があるときには、ラインのやりとりもしていた

仕事で遅くなることも少なくないヒョン

そんな時は決まって僕がAさんの手伝いをしに

ヒョンの部屋へと向かう

自分よりもヒョンの事を分かっている僕に

Aさんがヒョンの事を相談してくることもあった

「ユノって、その…よく声をかけられてたの？」

CM「え？誰に？」

「うんと～その…女の人に」

CM「逆ナンってこと？」

「あぁ…まぁ～そうかなぁ…」

ヒョンは、良くも悪くも目立つ

それは学生時代から変わらない

それに人当たりも良いし、人見知りもしないから

男女問わず皆が寄ってくる

しかし、それは街を歩いていても…だ

僕も、何度かヒョンが女性に声をかけられているのを目撃したことがある

ヒョンと二人で出掛けると、その現象が僕にも起こる

だから、ヒョンと出掛けるのは面倒くさい

CM「そんなことがあったの？」

「ん…。
偶然ね？見ちゃったの。

私が待ち合わせ場所に行ったら、ユノが知らない女の人と話してて」

CM「たまたまじゃない？」

「でもね？…２度目なの」

ヒョン…。

なんて隙だらけな…

CM「待ち合わせ場所がわるかったんじゃない？」

「そうなのかなぁ～？
まぁ確かに、駅の構内だったり…駅前だったり」

CM「人が多いし、色んな人がいるから」

「そうだね」

ふぅ…。

もうこれ以上はフォローしねーぞ

「ユノに声をかけてた人、２度とも綺麗な人だったなぁ…」

CM「そんな余裕あったんだ(笑)」

「うん？あはは…。
ちょっと隠れて見てたりして(笑)」

CM「なんで隠れるんだよ(笑)
『彼女ですけど！？』って言ってやれば良かったのに」

「あはは(笑)そっかぁ」

CM「そっか、じゃないだろ」

「そうだね(笑)」

ヒョンが女性に声をかけられているのを目撃した時

Aさんはどんな気持ちだったんだろう

きっと良い気持ちはしなかった筈で…

CM「ヒョンは？…ヒョンは、何か言ってた？
その事」

「きっと知らないんじゃないかなぁ…。
私が見てたこと」

CM「聞かなかったの？」

「うん。
笑ってなかったから、ユノ」

CM「えっ？」

「だから良いの(笑)」

ヒョンが、羨ましい