吉沢さんちの妹ちゃん。

018話 ページ22

『変なとこで優しいなぁ……』

藍沢「ただ、後で白石にだけ伝えようと思っていた」

『そっか』


『ねぇ、後どのくらい生きれる』

藍沢「普通より早い速度で進行してる……もって3ヶ月」

『そっか……ありがとう。お姉ちゃん分かった？』


カーテンの影から恵が出てきた。


恵「ごめん、聞いちゃって……」

藍沢「そうだった……希は鈍くないんだった」

『あたし、生きるよ。残りの時間』

恵「希、どこか体調悪くなったらすぐ言うんだよ。合併症とかもあるから。」

『分かった！毎日病院にいれるから毎日お姉ちゃんに会えるね！』

恵「人が心配してるのに……バカっ」


＊ーーーー3ヶ月後ーーーー＊

恵「希ー、検査行くよ……っ、希！」

『ゲホッ……お姉、ちゃん』

緋山「白石、どうしたの！」


恵の大声を聞いて駆けつけた緋山が見たのは

大量の血を吐いた希だった。


『お姉……ちゃん、頑張っ……てね？』

恵「分かったから、喋らないで！」

『最期に……っ、これからも……カッコイイ……っ、フライト……ナースで……っ！！』

恵「希っ！！」

『ありが……とう』


【ピーーーーーｯ】


無機質な機械音が響き渡った。

白石希。享年20歳。


最期の希の表情は、

笑っていた。


緋山「白石、大丈夫？」

恵「大丈夫。いつまでも、落ち込んでたら希に怒られちゃう」

藍沢「だからって、頑張りすぎて倒れても怒られるからな」

恵「そうだね」


＊ーーーーーーーーーー＊

病気に関しては無知で申し訳ないです。
おかしい所があるかもしれませんが
温かい目で見ていただけると嬉しいです。

初めてドラマの話書きました……。
短編集にしようか迷ってるので、
ごちゃごちゃなりそうなら
今後のドラマ系ストーリーは短編集にまとめようと思います。

読みやすいように頑張りますので
これからも『吉沢さんちの妹ちゃん』をよろしくお願い致します。

2020.01.05
唯颯

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