吉沢さんちの妹ちゃん。

008話 ページ11

なんだろう、玄関開けなくても分かります。

騒がしいよ、絶対。


『……ただいま』

亮「おー、おかえり」


リビングの扉から国宝級イケメンがひょっこりはん。

なにやら「A帰ってきたよ」と聞こえますが、気のせいでしょうか。


野村「Aー！おっかえりー！」

『あぁー！ちっち暑苦しい』

野村「そんなこと言わない言わない！」

間宮「ほらー、ちっち！仕事終わりのAちゃんはお着替えがあるから」

千葉「手伝ってあげる〜」

菅田「おい！ばーちを取り押さえるんや！」

竹内「はい、ばーち？こっち来ようね〜」

志尊「ごめんねAちゃん、帰ってきてそうそう」

『んや、玄関はいる前からそんな気はしてた』


綺麗に全員集合した帝一メンバーと相変わらずの騒がしさに

開いた口が塞がらない。

とりあえず、部屋着に着替えますか。

おしりが隠れるくらいのオーバーサイズのパーカーにテロテロのショートパンツと美脚ソックスを履く。

足の長さは変えれから少しでも綺麗になるように……。


野村「うん、A……え っちい」

『ちっち退場』

亮「まぁまぁ、とりあえずゲームすんだろ？(笑)」

菅田「おぉ！優勝したやつは、Aとデートできます！」

千葉「ほんと！？頑張ろーっと」

志尊「菅田くん、言い出しっぺって負けるんだよ？」

菅田「……いや、負けへんし」


私は亮兄が作っておいてくれた夕飯を軽く温め

リビングの机で食べる。

勝手に私を優勝賞品にしたカチューシャオールバックスウェットマンなだーすー。

私服の人達は今日お開きになったら帰るんだろうけど

部屋着状態の

オールバックスウェットマン菅田
眼鏡爽やか王子竹内
ダボダボ半袖半ズボンちっち

この3人は泊まり確定だと思う。


亮「いやぁ、お兄ちゃんは妹の友達と遊べて楽しいよ」

『まぁ、こんだけ綺麗に揃うことないからね。私も嬉しいよ』

間宮「ほら！ちっち、今Aがデレたよ！」

野村「まじ！？……あー！てめぇ、まみやん！せこいぞ！」

竹内「よそ見する人が悪いよ(笑)」

菅田「待って！？バナナスナイパーおるぞ！」

志尊「ナイスコントロール」

亮「食べちゃうぞ〜」

千葉「いやぁ！食虫植物っ！」

『あなた達、妨害スキルは高いのね』


この楽しい時間は、

私が帰宅した21:00から24:00まで続いた。


あっ、楽しいって思ったの内緒ね。

この人たち調子乗るから！(笑)

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