story*128 ページ32
Ｅ組校舎に入ると何故か教卓のところにいる学秀くん。
「え、っとどうしたの？」
浅野「長谷が」
学秀くんが腕を組ながら俯いて静かに言う。
私は葉月の名前を聞くだけで震えて、皆は学秀くんに殺気を向ける。
浅野「退学になった」
「え……？」
浅野「昨日僕が理事長に頼みにいってみたんだけど、その時にはもう退学処分になっていた。
わが父ながら打つ手が早いよね」
「え、えと……うぇ！？」
一人でパニックになってると苦笑をもらす学秀くん。
浅野「『組関係無く成績面では朝比奈さんが遥かに上だ』ってさ。それでAに手を出したから、それはルール違反。
あの人はホント自分の思惑通りでないと何するか分からない」
その言葉に今度は私が苦笑をもらす。
学秀くんが言えることじゃないよね。
浅野「それと。長谷のご両親が『朝比奈さんに謝りたい』と言っていた。
僕がそれは断っておいたから僕から言うよ。
『葉月が君にしたことは謝って許される事じゃないが、謝らせてほしい。
本当にすまなかった。葉月の所為で君に残した傷はそう簡単に治るものではないだろう。
いつかまた君が会えるとき、改めて謝りたい』
そう言っていたよ」
私は少し学秀くんの目を見てから笑った。
「そっか！」
浅野「っ！」
学秀くんは赤くなった顔を隠すように、私から顔を逸らした。
浅野「じ、じゃ僕は本校舎に戻るから……またね」
「え？うん！またね！」
私をチラッと見た学秀くんの顔はまだ赤かった。
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ルキア - なんか･････すごい斬新な終わり方でしたね････。1から楽しく読ませていただきました！他の作品も頑張ってくださいね！ (2015年6月23日 14時) (
レス) id: 265bcfd53b (このIDを非表示/違反報告)
風花 - あっ！あってました！やっぱりマミーだったのか・・・解説もいれてくださって分かりやすかったですよ〜♪ (2015年6月22日 18時) (レス) id: a451df06d8 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬杏樹 - ふふ、あってたあ〜木戸様これからも頑張ってくださいね。 (2015年6月22日 16時) (レス) id: 3067bbe722 (このIDを非表示/違反報告)
木戸 藍楽(プロフ) - 七瀬杏樹さん» どうなんでしょう……笑 (2015年6月20日 15時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
七瀬杏樹 - いきなり、お母さん説浮上…(笑)私から、なんですかね。 (2015年6月20日 14時) (レス) id: 3067bbe722 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木戸藍楽
| 作成日時：2015年5月31日 2時
