story*114 ページ18
私は病室に戻ると手紙を手に取る。
明日夏祭りがあるんだった……
いく気になれず、手紙を読む気にもなれずで、毛布に包まりながらの毎日を送っていた。
潮田「行こ？A」
「やだ」
潮田「学校最近休んでるよね」
学校が始まっても私は休んでいる。
潮田「皆心配してるよ？」
「いかない」
潮田「そっか……じゃ僕学校行くね？」
私は毛布に包まり続ける。
自立するんじゃないの？
なにやってんの、私。
毛布に包まってて。
これじゃいつまで経っても自立なんてできないよ。
自分にそう言い聞かせて制服に着替える。
天くんからの手紙も大事に鞄に入れる。
体力がない体を動かして教室になんとか着く。
教室のドアを開けて中に入るや否や渚に抱きついた。
潮田「え！？A！？」
「渚…！天くんが…！」
潮田「うん、聞いてるよ」
渚は優しく頭を撫でてくれた。
私は涙が出てきて周りに皆がいても関係無く、渚にすべて吐き出した。
「天くん強かった……っ！笑ってて、いつも笑ってて…っ！」
潮田「うん」
「なのに私は笑えなくて……天くんは私より年下なのに…私よりしっかりしてて………」
潮田「うん」
「私は弱くて……ぇっ！天くんに何もしてあげれなかったっ！」
そう言うと渚の手は止まって私は涙を拭いていると、
潮田「ね、A。こっち見て？」
と言われたので渚の顔を見るために上を向く。
潮田「Aは天くんになんて言われた？」
渚の水色の目がしっかりと私を見る。
「ぇ……？」
潮田「僕の死を悲しんでって言われた？
違うよね。天くんはそんな子じゃないよね。
天くんなら幸せになってねって言ったんじゃないの？」
そう言われ頷くと渚はニコッと微笑んで、
潮田「ならAは天くんとの約束守らないと。天くんからの手紙読んだの？」
「ううん……まだ……っ！」
潮田「読もっか。天くんの願いとか書いてあるんじゃない？Aが読めないなら僕が読み上げてあげるよ？」
私が頷くと渚に天くんからの手紙を渡した。
渚はゆっくり封筒を開けて手紙を開いた。
そして＿＿＿
潮田「Aお姉ちゃんへ」
ゆっくり読んでいった。
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ルキア - なんか･････すごい斬新な終わり方でしたね････。1から楽しく読ませていただきました！他の作品も頑張ってくださいね！ (2015年6月23日 14時) (
レス) id: 265bcfd53b (このIDを非表示/違反報告)
風花 - あっ！あってました！やっぱりマミーだったのか・・・解説もいれてくださって分かりやすかったですよ〜♪ (2015年6月22日 18時) (レス) id: a451df06d8 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬杏樹 - ふふ、あってたあ〜木戸様これからも頑張ってくださいね。 (2015年6月22日 16時) (レス) id: 3067bbe722 (このIDを非表示/違反報告)
木戸 藍楽(プロフ) - 七瀬杏樹さん» どうなんでしょう……笑 (2015年6月20日 15時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
七瀬杏樹 - いきなり、お母さん説浮上…(笑)私から、なんですかね。 (2015年6月20日 14時) (レス) id: 3067bbe722 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木戸藍楽
| 作成日時：2015年5月31日 2時
