【暗殺教室】檻の中の景色【潮田渚】

story*5 ページ7

‐潮田side‐


Aの病室を荒立たしく開けると、中にはAの担当医師の人と３人くらいの看護師さんが居た。


潮田「あの！Aは…！」
医師「Aちゃんの手を握ってあげて」



とAの手を強く握った。



潮田「大丈夫だから…僕はここにいるから……絶対Aを裏切らないから……大丈夫」



とAの手を握りながら擦る。

Aの顔はだんだん穏やかになって、


「渚……」


Aは薄っすら目を開けた。



潮田「なに？」
「ありがとう、ごめんね」
潮田「A、大丈夫？」
「うん……」




Aの精神状態は今は凄く不安定だから、強く言っちゃいけないんだ。

僕は強く言うつもりはないけど、業には八つ当たりだったかも……


Aに不安やストレスを与えてしまうと、また振り出しに戻る。
それはAの担当医師や、精神科の担当医師に言われていることだから、僕も気を付けている事でもある。


Aも多分それに気付いているから、「ごめんね」と言うのだろう。


「ね、渚。別に付きっきりで居なくていいよ。渚も大変でしょ？」
潮田「僕はAと学校に通いたいんだ。Aはまだ怖いかもだけど、僕も一緒だから…」



Aは微笑んだけど、「その事は言わないで」と言う笑い方だった。


潮田「ごめん……」


Aは首を振った。

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