【暗殺教室】檻の中の景色【潮田渚】

story*12 ページ14

病院に行くと、


医師「やっぱり駄目だったか〜。でもあと少しで12時だ！スゴいな！」
「…でも授業は一時間しか出てません………」


誉められるけど、どこかわざとらしい。

そう思ってしまう。


人を疑ってしまうのは、いつの間にか癖になっていた。

この医師は私が触られたくないのを知っているから、私の目線に合わせてしゃがんだ。


医師「でも、それでもAちゃんが¨学校に行けた¨それだけでもすっごく良いことなんだよ？
そろそろ12時だね。渚くんも食堂に行こう」


と言われ渚が車椅子を押してくれる。


医師はいろんな事を話ながら歩く。
渚は相づちや笑ったりして聞いていたけど、私は特に何もしない。


医師「じゃ君達は何がいい？僕の奢りだよ」
潮田「そんな…！悪いですよ……！」
医師「君達には癒されてるからね、これくらいいいよ。好きなの言ってくれて構わない」
潮田「………え、えっとじゃ僕はこれで…Aはどうする？」




私は杏仁豆腐とフルーツポンチ、レモンティーを指差す。
合計で1000円いかない。



医師「…Aちゃんは今カロリーを取った方が治りやすいんだよ？」
「じゃフルーツポンチやめてチョコケーキ…お願いします………」
医師「じゃちょっと待っててね」


と言ってから数分後に来て、置いていくと医師は、


医師「じゃ君達二人で食べてなよ。僕は別のところ行くからさ」



と言ってどこかに行った医師。


潮田「優しい人だね」
「うん」
潮田「食べよっか」

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