あと30日 ページ3
目を覚ますと見慣れた白い天井
モーニングコールは鳥のさえずりではなく、ナ
ースさんの「起きてください」から始まる
_____________そう、いつもは
今日は違った、私は低血圧だから朝は弱いのだけれど妙に清々しく自分で起きれた
...こういう日に限って悪いことは起きるものだ
なにか、嫌な予感がする
モヤモヤしていると神妙な面持ちでドクターとナースさんが現れた
いつもはナースさんだけなのに...
二人とも暗い顔で備え付けの椅子に先生(ドクター)は座った
Dr「おはよう、よく眠れたかな？」
「うん、凄く眠れた。ぐっすり」
そう言って笑うとそうかそうかと優しくナースさんと一緒に微笑む
が、すぐ暗くなる
「.....何かあったの？」
Dr「うん、あのね？これから大事な話をするからよく聞いてね？」
「うん、なに？」
Dr「Aちゃんの余命のこと...」
辺りが冷たい空気に覆われた気がした
それでも私はなるべく明るくうん、と言ってドクターに聞く
Dr「Aちゃんはあと...一ヶ月しか生きられないんだ_________」
ピシャリと雷に撃たれたかのような感覚に陥る
なんで？前はもっと長かったでしょう？手術までしたのに....？
Dr「回復の兆しが見られないんだ、ごめんね？役に立てなくて」
ドクターとナースさんは辛そうな顔をする
そんな顔しないでよ、二人が悪いわけじゃないのに
Dr「それで、先生達みんなで話し合ってAちゃんの退院を許可しようと思うんだ」
ナ「短いけど、少しでも病院では出来なかったことやったり...好きなことをしてもらいたくて」
Dr「なにか、したいことはある？」
「....家に帰ってカツ丼食べたい」
Dr「うん」
「お母さんとお父さん、お姉ちゃんに思い切り甘えたい」
Dr「他には？」
「スケート、スケートしたい」
ナ「他にはあるかしら？」
「お兄ちゃんに、手紙書いて」
Dr「うん」
「私が滑ってるとこ、見てほしい」
Dr「...分かった、じゃあ帰る準備をしてお父さんとお母さんに迎えに来てもらおう」
「うん！」
あぁ久々に帰れる、私の大好きなハセツヘ
大好きな家族の元へ......
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IRR(プロフ) - yudurinngoさん» わぁぁありがとうございます！泣くほど感動していただけるなんて！このコメントを見た時私も泣きました(嬉しすぎて)本当にありがとうございます！ (2017年3月4日 15時) (
レス) id: 7910bc2c1d (このIDを非表示/違反報告)
yudurinngo(プロフ) - 感動しました!!2回も泣きました。上着を貸してくれるユーリくんイケメン! (2017年2月28日 2時) (レス) id: 1f545d79a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：IRR | 作成日時：2016年10月16日 16時
