十八話 ページ19
そそくさとあの場から逃げ出し厨房へと辿り着く
急に人数が増えたので大きい鍋で作れるカレーにしよう
カレーは大体の人が美味しく食べれるはずだし、喜んでもらえるといいんだけど。
…そういえば初めて作った料理もカレーだったな
おじいちゃんに食べて欲しくてわざわざ電車で届けた。
少し焦げてたけど嬉しそうに食べて
「美味しいよ、ありがとうA。」
そう言ってもらった時は本当に嬉しくて
あれをきっかけに料理の練習を始めたものだ
思い出に浸りながら昔とは違い慣れ手つきで野菜の皮を剥いていく
くつくつと煮える鍋にカレールーを投入する
鼻腔をくすぐる香りにお腹を空かせながらも
お皿にルーをよそぐ。
流石に十人分となるとすごい数だ
『ご飯できましたよー！』
みんなを呼びに扉を開ければ何か話し合いをしていたのか
全員集まっている。
kn「おぉ！何作ったんや？」
『知ってるか分かりませんがカレーです』
パンでもお米でも好きように選べるようにどちらも用意した。
これでみんなの好みがわかるといいな
ht「カレー..ってあのどろどろの辛いやつ？」
ut「あれかぁ」
皆各々反応をしている
やはりこちらのカレーとあちらのカレーは違うのだろう
『まぁ…まずは配膳手伝ってもらってもいいで…いいかな？』
敬語を崩そうとしてもやはり癖はすぐには直らないものだ
率先して動いてくれるのはトントンさんにロボロさんだ
食卓に置かれたカレーと山盛りのバゲット。
お米はジャーごと持ってきた(前回の経験を活かし)
『さぁ、どうぞ』
：rbr視点：
目の前に置かれた茶色いスープのようなもの
俺の知ってるカレーと違うことだけはわかる
こんないい匂いはしなかった。
Aがバゲットと呼んでいたパンのようなものは
手に取りちぎればざくりと音をたて香ばしいいい香りがする
脳が言うてる、絶対うまい。
カレーにバゲットを括らせ口にすれば
脳を直接殴ってくるような衝撃が走る
野菜が柔らかく肉も甘い。
rb「なんこれ！！Aさんの飯なんでこんな美味いん！！？」
カレーをスプーンで掬い飲み込めば
体の芯から温まる
他のみんなを見てみれば各々目を輝かせ
料理を食べとる。
毎回何かを食べるたびにちゃうなぁと
言っていたコネシマでさえも黙々と食べている
zm「なぁ！カレーお変わり」
em「あの、よければ私も…」
その言葉を聞けばあの子は嬉しそうに微笑んで
皿を受け取って厨房の方にかけていく
…あ、俺ももらいに行こ
俺らは絆されるとか以前に普通に餌付けで懐柔されそうやな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1991人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
樹乃(プロフ) - ｯﾌﾟｧ…イケメン…文章力が高いのは勿論の事、その上絵も上手いだなんて…天は二物を与えないんじゃないんですか！？羨ましい… (11月20日 6時) (
レス) @page13 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
泣き虫 - ﾔﾊﾞｲ……何回かｼﾆかけた………そして、画力をくだせぇ (11月12日 13時) (レス) @page24 id: d327bd77f6 (このIDを非表示/違反報告)
かれーるぅ。 - ut先生のイラスト多い......!!!!!!!!!!!そして全部尊いぃぃ......!!!!!!!!! (8月12日 21時) (レス) @page41 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
おー！ - 返信ありがとうございます！他の作品どんなのかなーと思って見に行ったらなんと！その作品も読ませてもらってました✨そっちの方も神です！亀更新でも大丈夫なので（何様？）頑張ってください！！ (7月17日 15時) (レス) @page38 id: 79b164e8e1 (このIDを非表示/違反報告)
絡繰り(プロフ) - おー！さん» ありがとうございます😭💕ファンの方嬉しいです..!!コメントもものすごく励みになります✨他の作品は一応ありますが亀更新です(殺.してください) (7月15日 6時) (レス) id: b6c9d54abb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：絡繰り | 作成日時：2022年2月10日 1時
