あおいろひまわり【nino×in】 (ページ13)

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「ただいまー」

「にのみや…く、ん」

二宮くんを待ってる間、録画してた番組を見てた。

『おい伊野尾！！』

『伊野尾がさー！』

伊野尾、伊野尾としつこいくらい叫ぶ二宮くん。

あと、名前を呼ばれる時ってどんな時だっけ？

しばらく考えて、でも、一つしか思い浮かばない。

それが、シてる時……だなんて。

二宮くんの熱っぽい視線と、色っぽい声を思い出していたら、なんとなく、そういう気分になっちゃって。

お互い忙しくて最近してなかったからなぁ…。

火照り始めた身体に、上がる息。

震える指で明日のスケジュールを確認した。

「あした…午後から、」

二宮くんとえっちしたい。したいしたいしたい…！！

そんなときに二宮くんが帰ってきた。

「にのみやくん…！」

「うわ、なにおまえ、あっつい…」

名前を、呼んでよ。

自分から二宮くんの唇に吸いついて、その薄い下唇を甘噛みしながら離れる。

「…はぁ…っ、したい…」

にのみやくん、と吐息と一緒に吐き出せば二宮くんの目の色が変わった。

腕を痛いくらいに引っ張られて、ベッドに押し付けられて

「今日…積極的じゃん…」

なんて余裕の無い顔で言われちゃったら背中がゾクリとする。

いつもより低い、腰にクる声。

_____

「っあ…は、にのみぁ、く…んんっ」

「…んっ？」

「なま、え、よんでぇえ…！！」

「はぁ…っいのお、」

「ちがうの、ちがう…やぁ…ッ！！」

「……けい…」

「あ、…は、うれし、んぅ…っ！！」

(積極的なのは貴方のせい)

((わざと呼ばなかったって知ったら、怒るかな))