初めての恋していいですか？ (ページ48)

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照side

22:00を回っても

Aは会社から出てこない。

？『あの～』

『あ…すいません！邪魔でしたか？』

？『いえ…誰か待たれてるようなので…』

『あぁ…まぁ…彼女を…』

？『もしかして相原さんの彼氏？』

『あ…はい』

話しかけてきた男性は…

Aの上司だった。

？『いい子なんですよ。僕に妻と娘がいるから早く帰ってあげてくださいって…もうすぐ出てくるはずなんで！遅くまですみません』

『いえ！ありがとうございます』

佐久間が言った通りだった。

一生懸命頑張っているAは

一緒に働く人達のことを大切にしていた。

『誇れる彼女だよ…』

30分ほどしてAが出てきた。

『A！』

名前を呼ぶと驚いた彼女は

一目散に走ってきた。

A『ひーくん！』

抱きついてきたAを

全力で受け止める。

A『会いたかった！』

『俺も会いたかった！お疲れ様！よく頑張りました！メリークリスマス！』

A『ひーくんに会えたから最高のクリスマスだよ…』

俺はコートのポケットから

小さな箱を取りだして差し出した。

『クリスマスプレゼント』

名前『え？』

『開けて』

A『…指輪だ…』

はるかちゃんに頼んで

指のサイズを教えて貰った…

『右手出して』

ただただ驚いてるAの右手を取り

指輪をはめた。

『次は左手な？』

目にいっぱい涙をためてるA

『大事にして…俺もつけてるから』

彼女の涙が地面に落ちる。

『Aずっと一緒に居よう』

A『…はい。あ！私もひーくんに渡したい！だから今日…うちに来て…明日も仕事だけど…渡していい？』

『Aと一緒に起きるから泊まっていい？』

Aん家で渡された

クリスマスプレゼントは

佐久間に相談して買ってくれたピアスだった。

『ありがとね』

ペアリングとピアス…

宝物をこれからも増やしていこう。