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交じり合う ページ38

照side



ソファに座って

後ろから抱きしめながら


俺は気になっていたことを聞いた。






『いつ…俺のことが好きってなった?』

A『多分…海の後…岩本さんのことばっか考えてたんですよ…』

『それでこんな格好で誘っちゃうと(笑)』

A『いや!これはるかに選ばれて…てか羽もないしカチューシャもないとこれ本当下着ですね…』

『俺のこと好きになってくれてありがとう』








彼女の顎を指先で少し上げると







『息止めんなよ…』







俺はキスを繰り返した。








触れるだけのキスからより深く…


唇をこじ開けかき回すと





A『んっ…』





小さく声を漏らし

目をうるませてるA





『とろんってしてる…』

A『だって…』

『だって?』







少しいじわるにAに聞き返すと









A『恥ずかしいけど…岩本さん凄いかっこよくて…心臓がおかしくなりそうで…私全部初めてだし…』

『初めて恋してくれてありがとう…俺でもそんなかっこよくないよ?』

A『何で髪とか服ちょっと濡れてんですか?』








そういや…

はるかちゃんに水かけられたんだった。




夢中で走ったから汗かいてるし…


ちょっとベタベタする。





『お前が出た後…はるかちゃんに水かけられた』

A『はるか…』

『ちょっと体ベタベタするかも…着替えたいかな』

A『私も着替えたい…』

『明日は?休みか…俺も休みだし…A俺ん家来る?』

A『へ?』

『じゃあこのままバイバイする?』






意地悪に言ってみるが…


離れたくないのはむしろ俺なんだけど(笑)





でも彼女の口からは

俺の予想を超えた言葉が出た。







A『バイバイ…やだ…一緒にいたいです!』

『…いちいち引き金引いてくんの辞めて…。時間もあれだし…泊まりだけど…良い?』

A『…着替えてきますんで…待ってて下さい』





寝室に入りパーカーに着替えて来たA





その間にタクシーを呼んだ。







2人で玄関を出て

タクシーに乗り込む。


そっと彼女の手を握った。

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作者名:莉子 | 作成日時:2022年8月1日 9時

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