初めての恋していいですか？ (ページ35)

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Aside

インターホンが鳴る。

『20分て言ったのに！』

予想以上に早く

着替えてすらないまんま

まぁ受け取るだけ受け取ったらいっかと

玄関を開けた。

大介『よ！何その格好』

『出かけてたから』

大介『まぁいいや！はいオレンジ！A目赤くない？』

『え？』

だいちゃんの言葉に動揺する。

『マスカラ入っちゃったかな…』

大介『嘘下手すぎんだよお前…』

『何言ってんの？』

大介『誰だよ…泣かせたのは…』

だいちゃんが一体何を言ってるのか…

大介『こいつだよな？』

玄関のドアで見えない位置から

岩本さんが出てきた。

『っ…何で？』

今1番会いたくない人なのに…

てか何でだいちゃんと岩本さんが一緒に？

大介『詳しいことは後で話すけどさ…俺と照は高校の先輩と後輩だしめちゃくちゃ仲良いのよ。A！照とちゃんと話しなさい』

『えぇ？！』

大介『素直に本音で話せばいいんだよ！ぶつかっても交わるところが必ずあるんだから！ちゃんと話しなさい！俺は嫁を見に街に繰り出すんだからこれから！』

『ちょっと待ってよ！』

足早にエレベーターを降りて

だいちゃんは帰っていった。

照『…いとこだったんだな…佐久間』

『………はい』

周辺に迷惑になるし

何せ私はこんな格好だから…

玄関に入ってもらった。

沈黙が怖いし

胃がキリキリ痛む