初めての恋していいですか？ (ページ20)

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Aside

涼太『へぇ…向井くんカメラマンなの』

康二『全然まだまだ駆け出しやけど』

向井くんはテーブルに何枚かの写真を広げた。

照『めっちゃ綺麗…』

岩本さんが1枚の写真を手に持った。

綺麗な海と夕陽が見事なコントラスト

『こんな所行ってみたいな～』

と本音が漏れてしまった。

康二『Aちゃん休みの日とか出かけんの？』

『あんまり…上京してもう4年経つけどまだまだ慣れてなくて電車も良く乗り間違えるし…たまにはるかとランチ行ったりとか…買い物行く以外は出かけないかもしれない』

照『…行くか？』

『え？』

突然の岩本さんの言葉に…

驚きを隠せない

涼太『いいじゃん！行ってきなよ！』

辰哉『デートしておいでよ』

何で辰哉さんはニタニタ笑ってんの…？

照『お前さえ良けりゃだけど…』

康二『行ったらえぇやん！』

『…じゃあ日が合う時に連れてって下さい』

何かよく分かんないまんま

岩本さんと2人海へと出かける約束をした。

だてさんの店を皆で出ると……

照『送る』

また私のマンションまで一緒に歩くことになった。

照『いつ空いてるかまた連絡して。時間合わせるから』

『はい』

たわいもない会話をしていると

照『あぶなっ！』

突然岩本さんに抱き寄せられた。

後ろから…

勢い良く通る自転車

照『飛ばしすぎだろ！お前こっち！』

肩を抱き寄せたまんま

岩本さんは車道側に移る

心臓がうるさい…

体が熱くなっていく…

着痩せして見えるのに

がっしりとした腕

180を越した身長で

私の体をすっぽりと包んでいた…

照『あ…わりぃ……痛かったか？』

『いえっ！大丈夫…です』

照『この辺自転車も多いから…気をつけろよ』

感じたことがない感覚

何を話したかあまり覚えてないぐらい

部屋に入ってからも

しばらくぼーっとしていた。