初めての恋していいですか？ (ページ17)

今日:6 hit、昨日:37 hit、合計:61,167 hit

・ページ17

照side

小夜ばぁの店を後にし

歩いて彼女の家へと送っていく。

A『ごちそうさまでした』

照『ちゃんと食えよ本当に…』

彼女の家まで向かいながら

いろんなことを話す。

陸上部で部活ばかりだった高校生活

父親が不慮の事故で亡くなり

母に迷惑をかけまいと

勉強とバイトをかけ持ちした短大生活

小さい体で必死に頑張ってたんだろうな…

『お前のお母さん…1人で頑張りすぎないで欲しいって言ってたよ』

A『毎日連絡して…定期的に色々送って貰ってます。お菓子の試食でお腹張っちゃう時も度々あるんですけど…』

『ちゃんと食って動いたら食えるようになるよ…いやでも腹減るようになるしな。一駅分歩いてみたりストレッチだけでもしてみたら？』

A『そうですよね…』

『俺で良かったらいつでも付き合うから』

自分でもなんかカッコつけてんな…

よく言うわーてなったが…

A『また小夜おばあちゃんのお店連れてってください！』

なんて笑顔で言うもんだから…

可愛くてたまらない。

彼女のマンションが見えてきた。

『ちゃんと戸締りしてしっかり寝ろよ』

A『はい。ありがとうございます！おやすみなさい』

マンションに入ってく彼女の背中を見送る。