初めての恋していいですか？ (ページ16)

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青色の隠れ家ページ16

Aside

職場復帰し1週間

溜まった仕事をこなす日々

新商品の試食もたくさんあって…

コンビニでぱぱっと済まそうと思ったら

岩本さんに会った。

照『ちょっと付き合って』

岩本さんに言われるがまま

表通りからは外れた路地裏へと歩いていく

暗くてちょっと不気味なんだけど…

照『ここ』

立ち止まるとそこには

青い外壁の小さな食堂があった。

中に入ると感じが良いおばあさん

小夜ばぁ『あらひーちゃん』

ひーちゃんなんて呼ばれてる岩本さんに

少しだけおかしくなってしまう。

小夜ばぁ『今日は可愛い子と来たのね』

照『だてさんのばぁちゃんだよ』

A『え！そうなんですか！』

確かに目元が似てる…

照『安いし美味いし何でも食え！俺サバ味噌煮定食にしよっかな…お前何にする？』

小夜ばぁ『そんな初めて来たんだから分からないわよ～。ひーちゃんと同じのにする？』

『あ！はい！そうします』

少しすると運ばれてきた料理

小鉢のおかずもたくさん

どれも美味しそう

照『いただきます！』

どんぶり？ってぐらい大きな茶碗に

たくさんのご飯を食べる岩本さん

照『食わねぇの？』

『あ！いただきます……おいしい！』

小夜ばぁ『良かった！ひーちゃん可愛い彼女やねぇ』

照『そんなんじゃないよ(笑)こいつ痩せてんのにダイエットしたりちゃんと食わないから…タンパク質取って筋トレしろ！』

小夜ばぁ『良い子よひーちゃん。心配してくれてんのよ』

『ふふふ…なんかお母さんのご飯って感じで本当に美味しいです』

お腹と同時に

心も満たされていくのがわかった。