始まり ページ14
Aside
『岩本さん…何から何まですみません』
照『いや…どうぞ』
駐車場に着くと
車に乗り込み運転席から手を伸ばし
助手席のドアを開けてくれた。
『失礼します』
シートベルトを締める。
失礼ながら岩本さんときちんと話すのは
今日が初めてだった。
だてさんのお店の常連さんで
チョコ系のオペラやガトーショコラが好きで
ジムトレーナーさんをしていてマッチョ
ぼんやりとした印象しかない。
そんな人の車の助手席に乗っている…
照『道案内よろしく』
歩いて15分程の私の家までは
車だとあっという間だった。
道中の会話は
『そこを左に』
『そのまま真っ直ぐ』
と簡易的な道案内だけで
特に会話もなく私のマンションに着いた。
『ありがとうございます』
シートベルトを外しドアを開けようとすると…
照『あのさ…連絡先聞いていい?』
『え?』
照『お前のお母さんに…ちゃんと食べるか見張ってくれって言われたから』
『あ…お母さん(笑)分かりました』
連絡先を交換し
私は車を降りマンションへと入っていった。
途中振り返ると
タバコに火をつけた岩本さんが
こちらに気がついて手を振ってくれた。
部屋に入るとすぐ通知が来た。
照 「戸締りしてちゃんと寝ろよ」
「ありがとうございます」と返信し
シャワーを浴びてベッドに入った。
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作者名:莉子 | 作成日時:2022年8月1日 9時