all or nothing…

放課後 ページ23

放課後…

気づけばAちゃんのマンションの前まで
来てた


あっ！…


そこには見たことあるバイクが止まってた


「…ニノ」


やっぱりAちゃんとこ来てたんだ


おいらのAちゃんなのに…


なんか話してるっぽくて
聞いちゃいけないって思ったけど
やっぱり気になる

2人から見えないように近づくと


「…気にしてないって言うか…
自覚したって言うか…」


Aちゃんの声


「自覚？何、自覚しちゃったのよ？」


ニノが言うと唇をギュッと噛んでんの
唇切れちゃうじゃん


えっ⁈


ニノがAちゃんを抱きしめてんの


マジかぁ…


「ニノ…私‥智くんが…でも、
あんな綺麗な人‥居たから…私じゃ…」


んっ？…おいらがなんだ？
…やっぱ勘違いしてんじゃん


「うん。知ってる。
あの人は関係ないって言ってやったでしょ
やっぱり、そんな風にとったのね？
ほんと、うちの姫は‥大野さん見てたら
わかんでしょうよ？」


ニノはよく見てんね


「智くんは…私の事、妹ぐらいにしか
思ってない、よ…」


へっ？妹…？
だったらあんなことするワケないじゃん


「おバカさんだねぇ〜姫は…
そう言うことは大野さんに直接聞きなさいよ
明日は来るんでしょ？学校？
Jも心配してんだからちゃんと来なさいよ」


ニノがAちゃんの涙を拭ってんの


おいらがしたいのに…


でも、ニノありがと

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