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いちごあめ ページ16
その後、飲みもん買って小高い丘に来た
ここは俺の特別な場所
眼下には屋台の灯りが広がってんの
「わーっ。すごい！こんな場所あったんだね
知らなかったなぁ」
和「俺のお気に入りの場所なのよ
お嬢さん、こちらへどーぞ」
ベンチを指差すと隣に座ってくれる
和「あっ。はい、これAちゃんのね」
さっき貰ったイチゴミルク味のいちごあめ
をAちゃんに渡す
「これは、和也くんのだよ」
和「俺はいいのAちゃんが喜んでくれたらねっ それだけで…食べなよ 溶けるよ」
「…/// ありがと」
いちごあめを食べ始めたAちゃん
もぐもぐしてんのよ
なんか俺、やばい方向に来てません？
気を紛らわすようにコーヒーを飲んだ
バーーーン！！
バーーーン ！！
「きゃっ…」
花火が始まったみたい
びっくりしたのか小さな悲鳴をあげた
Aちゃん
次から次へと上がる花火
「…キレイ」
花火の灯りに照らされる君の横顔
花火なんて目に入んないよ
和「…Aちゃんの方がキレイだよ」
「…えっ⁈ 和也くん？」
…ちゅっ
触れるだけのキス
目を丸くするAちゃん
何度でも言うよ…
和「Aちゃんの方がキレイだよ
…好きだよ」
後頭部に手を回し引き寄せると
ゆっくり目を閉じる君
甘い甘いキスをした…
ほんのりいちごあめの味がした
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作者名：莉子
| 作成日時：2014年12月13日 12時
