アレスの美少年 (ページ7)

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番外編｢はるか様は遊びたい｣ページ7

『おーい』

待ち合わせの場所に着くと、鬼道と円堂が来ていた。

『早いな。まだ待ち合わせの10分前だろ』
｢まぁ早く出たしな！｣
｢俺は車で来たからな。思ったより早く着いてしまった。｣

二人がそれぞれに言う。

そうなのか…円堂もしっかりしたなぁ。いつも遅刻寸前だったのに←

そして、たわいもない話に花を咲かせながらそのまま待つこと30分。

『豪炎寺遅いな…』
｢相変わらずだな｣

そう言いながらも、普通の表情の鬼道。これが通常だしな。
そうして、待ち合わせ予定の時間に20分遅れて豪炎寺はやってきた。

｢待たせたな｣
｢お前はいつも遅いんだよ～｣

ふっと笑みを浮かべる豪炎寺に、円堂はニカッと笑って言う。やめて？遅刻するたびそれ言うの←

確かイナGO対イナ無印の選抜試合の時も言ってたよね？何気に気に入ってるのそれ。

｢ちょっと妹の病院に行っててな。｣
『そうか』

影山のせいで起こった事故によって、夕香ちゃんは意識不明で眠っていた。そして意識が回復してからは豪炎寺は、毎日欠かさず見舞いに行っている。

影山の意図は分からんが、エイリア学園が来ない世界なので、攫われることは無いからまだ安心だ。

改めて、ここがパラレルワールドと認識させられる。
そして今も円堂たちには、無印の記憶は無い。

★★★★★

とりあえずどこかで休もう、とアイスクリーム屋に向かう。

見てのとおり、今日は円堂、鬼道、豪炎寺の三人と共に、遊びに行く予定なのだ。

雷門にいた時はほとんどこのメンバーで出かけていたが、この頃強化委員やらなんやで忙しく、なかなか予定が合わなかったのだ。

だから、今日は久しぶりなのである。
といっても、鬼道とは星章学園との試合で一回会ったが。