「出会いは必然」 ページ30
メールが来たと思ったらやはり柳で、「受かったよ」の文字。
「珍しいねぇ...。奏が笑うなんて」
少し驚いたように父が言う。
そんなに笑ってないかな...?まぁ表情筋は硬いけど。
『まぁね...おはよ。』
「おはよう!」
父は席に座り、食べ始める。直後、はっと思い出したように声を上げた。
「そうだ!」
『お父さん、食べるか喋るかどっちかにして』
「ごめ!ん...モグモグ...」
ゴクン、と喉をならし、父は改めて言った。
「奏にさ!テニミュの楽屋のお手伝いしてもらいたいんだけど、いいかな?!」
『待って。話が見えないんだけど...』
「ああ、ごめんごめん。実は、かくかくしかじかで...」
父が言うには、楽屋のお手伝いさんの1人がが休日は来れないから、代わりに私にしてもらえないか、ってこと。
仕事は頼まれたことをやってもらうけど、主は青学の楽屋担当らしい。
バイト代も出る、と。
『いいよ、どうせ暇だから』
「ありがとう!!」
新しく始まった、テニスの王子様ミュージカル。
そう...私とみんなの出会いは、ここから始まったんだ。
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檸檬けーき。(プロフ) - 精一杯頑張ります! (2019年12月27日 22時) (レス) id: 31d6ef12c3 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 斬新で面白いです!更新頑張ってください! (2019年3月20日 10時) (レス) id: 04df7ed0c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:檸檬けーき。 | 作成日時:2019年3月15日 21時