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「オーディション」 ページ27

「ほんとありがとう。」
「いえいえ。じゃ、頑張って」

柳はうなづくと、会場の方に走っていった。
あれ、そういやここって今日...




★★★★★

朝のできごと

「今日、ミュージカルテニスの王子様のオーディションやるんだけど、僕も特別審査員で参加するんだ。」

「!へぇ...」
「そっか、かなではテニスの王子様好きだったね。今日学校休んで見に来る?」

なんでだよ、学校に自ら休めと言う親がどこにいる。

「確かに行きたいけど、学校は行かなきゃだから帰ったら感想聞かせてよ。」

「かなでは真面目だなぁ...わかった。たっぷり感想聞かせてあげる!」


★★★★★



てなわけで、ここでミュージカルテニスの王子様のオーディションがあるんだ。

ド忘れしてた...てことは


柳ってテニスの王子様のオーディション受けるって事?!
確かもう始まってるよね...確実に遅刻だけど大丈夫かな...


...まてよ。逆にいい方に行くかもしれない...!




「あれ、かなで?何でいるの?」

振り向くと、キョトンとした表情の父がいた。


「弁当届けに来たの。はい、これ。」
「わ!そういや忘れたんだった!ありがとなー!」


私は、コロコロ表情を変えるのを横目で見ながら、はぁとため息をつく。

しっかりしてくれよ全く...これじゃあどっちが親かわからなくなる。


「あと、道案内したの。ここのオーディション受けるらしくて...ものすごくリョーマに似てた」

「え?!ほんとに?!じゃあこうしてる場合じゃないな!」


父は急ぎ足で去っていく。

私は、オーディション会場に入るわけにもいかないので、休憩スペースで待つことにした。





...さて、どうなるかな。
私の直感だと、多分、柳は受かるだろう。

「鳥肌」→←「柳浩太郎との出会い」



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檸檬けーき。(プロフ) - 精一杯頑張ります! (2019年12月27日 22時) (レス) id: 31d6ef12c3 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 斬新で面白いです!更新頑張ってください! (2019年3月20日 10時) (レス) id: 04df7ed0c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:檸檬けーき。 | 作成日時:2019年3月15日 21時

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