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「柳浩太郎との出会い」 ページ26

私はぼーっとしながら混雑している様子を眺める。

いつもなら友達が一人いるんだけど、風邪で寝込んでしまい学校を休むらしいので、1人で電車を待っていた。




「あの、」

背後で声がして、ぽんぽん、と肩を叩かれる。

反射的に振り向くと、同じくらいの背丈の男の子が立っていた。


ダボダボの服を着ていて、童顔なのに目がつり目で何だか睨まれているような感じがするような。

リョーマに似てるな。とふと思った。
この時はただ直感でそう思っただけで、別に何も気にしなかった。


「何ですか?」
「ここに行きたいんだけど、迷子になっちゃって」

男の子は、敬語が苦手なのか、タメ口だった。
まぁ同じくらいの歳だろうし、いいか。


「ここなら父が働いてるとこで だから案内しますよ」
「ありがとう」


どうせ弁当忘れてるから届けなきゃいけないし。

これは遅刻確定だな...まぁいっか1回くらいサボったって。


「名前、なんて言うの」

いろいろ考えていたら、不意に話しかけられた。
沈黙が耐えられないからかはわからないが、少しびっくりした。

「一ノ瀬奏。中学2年生ですよ」
「中学生なんだ...大人っぽいから年上かと」

まぁよく間違えられるから大丈夫だけど。


「よく言われる。そっちは?」

...あ。タメ口が出ちゃった


「タメ口でいいよ。俺は柳浩太郎。高校三年生。」
「高校生なんだ...てっきり同い年くらいだと」


そう言うと、俺もよく言われる。と少し笑いながら柳は言った。

怖そうな感じかと思ったけど、意外と話しやすいんだな。それが柳の第一印象だった。

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檸檬けーき。(プロフ) - 精一杯頑張ります! (2019年12月27日 22時) (レス) id: 31d6ef12c3 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 斬新で面白いです!更新頑張ってください! (2019年3月20日 10時) (レス) id: 04df7ed0c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:檸檬けーき。 | 作成日時:2019年3月15日 21時

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