とある美少年 (ページ17)

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マネージャーとの関係性ページ17

ある日のアフレコ収録の朝。

「ちょっとっ、起きてくださいよ！」

俺はギリギリまで寝ぼけていたところを、いつも通りマネージャーに叩き起こされる。

俺は朝が弱く、家で二度寝して、アラームに起こされて事務所でまた寝る←

だから、あやうく遅刻しかけたときがあって、それからマネージャーが早めにきて、時間前になると叩き起こしてくれるのだ。

『もう行く時間...？』
「そうです！はい、サッと動きましょうね。」

起きた直後は眠いので、マネージャーに体を押されながら歩き、メイク室へ。
ぼうっとしたまま髪やメイクを整えられる。

『朝からテンション高いね。』
「いや、これが普通ですから。アンタが低すぎなんですよ。」

ふと思ったことを言うと、はぁ..とため息をつきながらそう返された。

彼女の名前は、押川有紀〔おしかわゆうき〕。
俺が事務所に入ってからの専属マネージャーで、テニミュメンバー以外で一番信頼できる人。

ズバズバ言うけど的確で、ちゃんとした理由をもって、俺のことを思って言ってくれている。

なんでも言い合える家族みたいな関係だ。

けど年上なので怒ると容赦ない。
だからムッとしたとき、「オバさんみたい」と言うと、ものすごく恐かった←

「あれ、目の下にクマがありますね。ちょっとファンデで隠しておきますね。」

メイクさんが眉毛などの手入れをしながら、ふと言った。

ちょっとしか変化ないはずなのに気付くなんて、流石プロだ。
けど、声に出して言ってほしくなかったなぁ～

『.........。』

チラッと鏡越しに目線を上げる。
するとギロリ目のマネージャーと目が合った。

ギャアッ！！

秒で目を逸らした←
しかし、マネージャーの追求からは逃げられない。

「まさかとは思いますが...また遅くまで起きてましたね」

バレたぁーーーーーッッッッ！！

『マ、マァ...チョットダケネ』
「全く収録中に寝ないようにしてくださいよ。」

あれ。
怒られなかった、ラッキー...

ホッとしながらも、
心の中で、ものすごくガッツポーズした←