とある美少年

俺、男だけど ページ12

「え？」

オレオトコダケド.......オレオトコダケド



オレ、オトコ.......オトコ






男おッ？！？


「え.....男？」
『男だけど』
「嘘だろ？！」
『嘘じゃないけど』

はっ............っええっ？！？


『男だよ？なんなら見せようか？』
「やめて！」

そんな........アホな




“朝陽小夜です。よろしくお願いします”

“知ってる。仮面ライダーWの人だよね？”

“なんか菅田とおったら、すごい安心するわぁ”



あの無邪気な笑顔、天使の微笑みは......ものすごい破壊力だった。

まさか、男だっただなんて......誰が想像するだろうか。


今の今まで、女の子だと思っていた。仕草も喜怒哀楽の表情も、全てが可愛くて、女の子みたいだったから。



だというのに......


この天使が、俺と同じ、男..........



『やっぱり勘違いしてたんだ。』
「本当なんやな....」

なんか力抜けたわ。

『女顔だからよく間違えられるんだよ。.....なんかごめん。』

しょぼん.....と肩を落として、小夜は言う。
はっ！小夜が悲しんでる！俺のせいで、小夜が傷ついてしまった。

「大丈夫！それでも小夜は小夜なんやから！」
『今まで通り、友達でおれる？』


ぐっ！
上目遣いに涙目はあかんやろ！

本当に男なんか疑ってまうわ。




....もういいわ。男だろうと、小夜には違いないんやから、別にいい。

友達なんやから、それぐらいのことで悩む必要やないんや。


最初は驚いて戸惑ったけど、これからも、友達でいたいって気持ちは変わらんのやから。


「ああ、もちろんや！」

そう言って、安心させるようにニカッと笑う。
すると、小夜もにっこり笑った。


『これからもよろしく！』
「うん！」







それから、親友と言われるくらい仲良くなったのは、後の話。

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