太宰 ページ37
「……太宰」
「何ですか?Aさん」
「……お願いが、あります。かっこいい後輩の太宰にしか頼めないお願いです」
「へぇ、嬉しい事言ってくれるじゃあないですか。で、何のお願いです?」
これは、私の単なる願望だ。
ニコニコと笑う、前からかっこいいと思っていた後輩であり、上司でもある幹部の太宰を見る。
「…………か、壁ドン、して下さい」
恥ずかしさで死にそうになりながら言うと、太宰は少し目を見開き、そしてニヤリと笑った。
次の瞬間、ドンッという音が聞こえ、目の前には太宰の顔が合って、後ろは壁で。
壁ドンされたのか、と気づくと同時に顔が赤くなるのを感じた。
「例えばこんな風に、ですか?」
そう、いつもより低い声で囁く太宰は妖艶に笑っていて、こんな色気のある男が私の後輩だったのか、と素直に驚いた。
まぁ、かっこいいと思っていたから壁ドン頼んだのだが。
そんな事を考えていると、サラリと首筋をなぞってきた。
「ひぁっ……。」
「うふふ、反応が可愛いですね。…襲いたくなります」
「襲っ……!?」
突然耳元で囁かれて私が驚いていると、太宰はふふ、と愉快そうに笑った。
「冗談ですよ。それは次の機会にします」
「つ、次って、次会ったら襲うって意味ですか……?」
太宰はニコニコと笑うだけで、答えてはくれない。
ただ、
「では、私は任務があるので、失礼します。次会ったときは、覚悟して下さいね。」
とだけ言って、去っていた。
·
でも、太宰になら襲われてもいいかな、なんて思ってしまう私も私なのかもしれない。
ーーーー
「星押して下さいね、Aさん。押さないと一生言う事聞きませんよ?私、一応あなたの上司ですので。」
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お気に入り300越えありがとうございます(*^_^*)
ここまでお気に入り登録して貰えるとは思っていませんでした…!本当にありがとうございます!
余談ですけど、太宰さんってあまり敬語使わないから書くの難しいですね……(´・ω・`)
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中也の手袋が欲しい - 最高すぎる!! (11月13日 15時) (レス) @page20 id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
JUN - 中也がかっこよすぎる!この小説最高だわ (2019年5月2日 20時) (レス) id: 97f39245ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ - なにこれ可愛い辛い (2018年10月5日 18時) (レス) id: 39d2cea73a (このIDを非表示/違反報告)
太宰ファン - 神小説きたーー!!! (2018年9月29日 9時) (レス) id: 6afcaca5b3 (このIDを非表示/違反報告)
太宰ファン - 太宰さんかっこよー! (2018年9月29日 9時) (レス) id: 6afcaca5b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オリーブ | 作成日時:2016年12月12日 23時