中也 〜クリスマスイブ〜 ページ22
「中也」
「何だよ」
「ケーキ美味しい…！」
「おう、ありがとな、A」
私は今、兄である中也の作ってくれたクリスマスケーキを食べています。
何だこのケーキ。美味すぎる。
食べる手が止まらない。
あ、そういえば。
「今年も彼氏できなかったなぁ」
「そうかよ」
「彼氏いたら、キスとかしてたのかな？」
そう言って、中也を見ようとしたら、一瞬視界が真っ暗になって、真剣な中也の顔が私の近くにあった。
少しして、中也に押し倒された、と理解する。
「どうしたの、中也…？」
「そんなにキスして欲しいなら、俺がしてやろうか？」
答える間もなく、中也に唇を塞がれた。
男の人とキスをしたのは、初めてだった。
しかも、ファーストキスの相手が兄で、さらにクリスマスイブにするだなんて、想像した事も無かった。
でも、中也は容姿端麗で、優しくて、強くて、兄としても男としても好きだから、中也以上の人はいないかな、とも思う。
ヌルッとしたものが入ってくる。
それは、さっきの甘いケーキの味がして。
キスってこんなに甘いのか、と思った。
どれ位経っただろう。
気づけば、自然と唇は離れていた。
「ファーストキスのサプライズプレゼントはどうだ？」
「……びっくりした。……あと、甘かった。凄く」
顔を真っ赤にしながら渋々答えてやると、中也はニヤリと笑った。
「もっと甘いの、やろうか？」
「む、無理……。」
そう言ったら、中也は
「……チッ」
と、少し残念そうに舌打ちをした。
まぁ、そこで諦めてくれるのが中也の優しさなんだけどね。
今日は、今までで1番甘い、クリスマスイブになりそうだ。
ーーーー
「メリークリスマス、A。……は？プレゼントは何が良いか？そうだなァ、下の星を押していってくれたら嬉しいかもな」
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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中也の手袋が欲しい - 最高すぎる!! (11月13日 15時) (
レス) @page20 id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
JUN - 中也がかっこよすぎる！この小説最高だわ (2019年5月2日 20時) (レス) id: 97f39245ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ - なにこれ可愛い辛い (2018年10月5日 18時) (レス) id: 39d2cea73a (このIDを非表示/違反報告)
太宰ファン - 神小説きたーー！！！ (2018年9月29日 9時) (レス) id: 6afcaca5b3 (このIDを非表示/違反報告)
太宰ファン - 太宰さんかっこよー！ (2018年9月29日 9時) (レス) id: 6afcaca5b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オリーブ | 作成日時：2016年12月12日 23時
