中也 ページ13
「おいA、どういう事だ?」
そう言って問い詰めてくるのは、彼氏の中也。
何故問い詰められているかというと、この前太宰さんの家に上がらせて頂いた事に、中也が嫉妬しているから。
「ただ単に、雨が降ってきたから近くの太宰さんの家に上がらせて頂いたの」
そう言うと、中也は目をスッと細めた。
その目は、酷く冷たいものだった。
「直ぐ男の家に上がるのは、関心しねぇな。特に、あの青鯖の家となると」
中也が私の鎖骨をサラリとなぞった。
もう片方の手は、私の手を強く抑えている。
逃げられない。
「本ッッ当に気に入らねぇ。もう2度とそんな事しねぇように、俺が“教育”してやるよ」
そう言って、光の無い瞳を僅かに見開き、楽しみだ、と言うかのように笑う。
太宰さんに似た、光の無い冷徹な瞳の奥に、強い嫉妬が見えた気がした。
次の瞬間中也が私の首筋を噛み、さらに噛んだ部分をペロリと舐めることで、 それが見間違いでは無かった事を知る。
「手前は一生俺のモノだ。逃げるなんて許さねぇ」
ーーーー
「へぇ、また懲りずに逃げようってか?いいぜ、何度でも“教育”してやるよ。手始めに下の星を押せ」
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中也の手袋が欲しい - 最高すぎる!! (11月13日 15時) (レス) @page20 id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
JUN - 中也がかっこよすぎる!この小説最高だわ (2019年5月2日 20時) (レス) id: 97f39245ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ - なにこれ可愛い辛い (2018年10月5日 18時) (レス) id: 39d2cea73a (このIDを非表示/違反報告)
太宰ファン - 神小説きたーー!!! (2018年9月29日 9時) (レス) id: 6afcaca5b3 (このIDを非表示/違反報告)
太宰ファン - 太宰さんかっこよー! (2018年9月29日 9時) (レス) id: 6afcaca5b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オリーブ | 作成日時:2016年12月12日 23時