目が覚めても夢の中だった2 (ページ38)

今日:14 hit、昨日:14 hit、合計:72,571 hit

･ページ38

突然止まってしまったマーク君。どうしたのかと声をかけようとすると

MK｢ヌナ？上を見てください。今日は満月ですよ｣

『わ！ホントだ！すっごくki』

MK｢月が綺麗ですね｣

ドキッとした。ただ月が綺麗って言っただけなのに。

『そ、そうだね！とっても綺麗ダネ！』

MK｢Aヌナは知ってますか？最近営業の先輩から教えてもらったんです。月が綺麗ですねの意味を。｣

『…知ってるよ？それの意味は。でも、酔ってるせいかな？言う相手を間違えてるよ笑』

MK｢…どうしてですか？僕はAヌナに言いましたよ？｣

まだおんぶされているから表情が見えないけど、私の顔は真っ赤だと思う。

『どうして私なの？』

MK｢…僕、最初は日本支社に行くことが不安でたまらなかったんです。ほら、在米韓国人でしょ？だから、カナダ人でも英語と韓国語しか分からないから日本語が全く話せなくて。そんな時にいつもそばで英語と韓国語で話してくれたから、すごく心の支えになったんです。時間が経つにつれて好きになるのはあっという間でした。｣

『なんだか照れちゃうね…。私もマーク君のこと、少し気になってたかも。でも、私は自信が無いしマーク君とっても人気者だから諦めようと思ってた。でも、まだ間に合いそうだね笑』

MK｢今はまだ少しアルコールが残ってるでしょう？笑｣

『まだフワフワする笑どうしよう、朝起きてこの瞬間を忘れていたら…』

MK｢それは困ります！｣

そう言うと急にかがみ込みおんぶ時間が終わった。

おんぶから解放され、一呼吸ついた瞬間目の前が真っ暗に。

マーク君の唇と私の唇が重なった。

満月で照らされたマーク君は年下とは思えないくらい大人びた表情をしていた。

MK｢…もし、朝起きて忘れていたら夜に何度も言います｣

____月が綺麗ですね

End