目が覚めても夢の中だった2 (ページ14)

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HC said

『ドンヒョク〜…ギュッとしてぇ…？』

ダメだ。やっぱりお酒を進めるべきではなかった。いや、むしろこれはチャンスかもしれない。

HC｢はいはい。もうお酒終わり。｣

『あ〜！やだぁ…いじわる。』

…うわ。今のめっちゃキタ。可愛すぎ。

JM｢オモオモ…Aちゃん、酔うと甘えるタイプなんだねぇ｣

『ジェミナァ…ポッポ(チュー)して？』

HC｢ダメダメダメ。A、それだけはやめろ。ポッポするなら俺にしろ。｣

グイッと俺の方に身体を向かせると大人しく抱きついてそのまま寝てしまったA。この状態は予想してなかった。理性を保つんだ俺。

HC｢はぁ…落ち着け俺。落ち着け。冷静になれ…｣

俺の首に巻きついた細くて白いAの腕。何年経っても触れられなかったAはお酒でいとも簡単に触れられた。

JM｢…ドンヒョクは相変わらずAちゃんのことが好きなんだね。片思い歴何年だっけ？｣

ジェミ二がグラスを拭きながら聞いてくる

HC『高校からだから、約7年くらい？』

JM｢高校時代はモテてたけど、いつも隣を死守してたね｣

HC｢Aのやつ、色んなやつに告白されてたけど、裏でやばいこと考えてる変態野郎ばっかりだったから排除しただけなのに…Aが変なことされて傷つくのを見たくなかったんだよ。｣

他にも可愛くて俺を好きだと言った女の子はたくさんいた。でも、Aほど優しくて、人思いで繊細な人はいなくて。

JM｢早く想いが届くといいね。応援してるよ。｣

HC｢ありがと。そういえばジェノとかロンジュニは元気にしてる？最近連絡取ってなくて。｣

コンゴンズと名ずけるほど仲がよかった俺たち4人組。同い年のジェノは大手企業に務め、ロンジュニは通訳者として頑張っていると聞いた。

JM｢2人とも連絡とってるから、近いうちにコンゴンズで集まらないとね。あとAちゃんも｣

HC｢そうだな。…って、Aのやつ、途中でカクテル残してるじゃん。…ん？ジェミナ、これ度数高くね？｣

JM｢さすがドンヒョク。介護するって言ってたから、見た目は度数が弱そうに見えるけど、普通のカクテルより強めに作ったよ。｣

ニヤッと笑うジェミナ。最初からお見通しだったか。

HC｢さてと。そろそろ俺の理性が持ちそうにないから帰るわ。今日はありがと。｣

JM｢こちらこそ、また来てね〜｣

スヤスヤ眠るAをおんぶしてバーを出た。

HC said end