目が覚めても夢の中だった2 (ページ12)

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会社を出て歩いている間、握られた手に汗が止まらない。

さすがに恥ずかしくなって手を離そうとするとさらにぎゅっと握られた。

HC｢何で離そうとするの？逃がさないって言った。｣

『手汗がやばいから…それに逃げないから離して。』

HC｢だーめ。ずっと待ってたんだからこれくらいさせてよ。｣

そう言うとさらに指を絡めて恋人繋ぎに変えたドンヒョク。

もう何を言っても話してくれなさそうだったから大人しく繋がれたままついて行くことに。

会社を出て10分ほど歩くとオシャレなバーがあった。

そこに入っていくドンヒョク。

そっか、私たち成人してるからお酒も飲めるのか。

過去に高校時代の友達とお酒を飲んだことがあるが、記憶にないほど飲んでしまって大失態を犯してからお酒を飲んでいない。

久しぶりのお酒だ。飲み過ぎないようにしないと。

店内はとてもオシャレで雰囲気のあるバーだった。

？？｢いらっしゃいませ。残業お疲れAちゃん｣

なんか私の名前呼ばれた？と思ったらなんとバーの店員が高校時代の友達のナ･ジェミン(JM)だった。

『え？あ、え？ジェミニ？！え、久しぶり〜！！』

JM｢さっきドンヒョクから連絡があってね。ちゃんと席を取っといたよ。｣

『ここでバイトしてるの？』

JM｢ここは僕のバーなんだ。大学を卒業してから直ぐにオープンさせたからまだ新しいバーだよ。｣

HC｢この前ばったりあったらバーを経営してるって聞いて、しかも会社から近かったから今日はここにしたの。｣

『そうだったんだ…ごめんね、ずっと連絡してなくて』

JM｢みんな忙しいからねぇ…ここで会ったのも縁だし、友達ってそういうものでしょ？元気だったらいいんだよAちゃん？｣

相変わらず話し方がゆっくりしてるジェミン。あの日が来なければいいけど。

JM｢ほら、ここで立ち話しないで座ってよ。｣

バーの雰囲気もいいし、ジェミンがいるし今度1人で来ようと思ってたら

HC｢1人で来ちゃダメ。行く時は絶対俺も行くから。｣

エスパーかと思った。