7人の殺し屋と元お嬢様【NCT DREAM】 (ページ3)

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崩れたヘアスタイルを直そうとしたが、普段からヘアアレンジを自分でしない私は、余計に髪の毛を崩してしまった。ここまでくると一旦１からやったほうがマシだと髪を解いた。

メイドさんは私の部屋に待機してると聞いたから、自分の部屋に向かうとメイドさんが部屋の前で待機していた。

『すみません、髪の毛を崩してしまったので、やり直してもらってもいいですか？』

？？｢かしこまりました。すぐに新しいヘアスタイルにさせていただきます。｣

メイドさんが私の髪に触れた瞬間、家の中から銃声が聞こえた。

全員がパニックになり、しゃがみ込んだ。

？？｢お嬢様！お怪我はございませんか？！すぐにキム室長をお呼びしてくるので、少々お待ちください！！｣

ヘアスタイルをしてくれるメイドさんしか部屋の中にいなかったため、今居なくなると私は1人になってしまうが、私もパニックだったから分かりましたと無意識に言っていた。

数分たっても誰も部屋に来ない。キム室長もメイドさんも来ない。家の中が酷くシーンと静かで不気味だった。

『誰でもいいから早く助けて…』

祈っていても誰も来ないし、ここにいたら逆に殺されるかもしれない。私の存在に気づいてないかもしれないと思い、部屋から出た。

廊下はシーンとしていて、本当に自分の家なのかを疑うくらい静かだった。大広間まで音を立てずに向かうとそこには血まみれになって倒れているお父様とお母様、そして10歳の弟とイム･ヨンシクさんの姿が。

周りの執事やメイドさんも全員血を流して倒れている。

見たことがない光景に腰を抜かしてしまった。全員死んでいる。

恐ろしいことなのに、なぜか心の中で喜んでいる私がいる。このまま私も死んでしまえば楽になれるだろうか。生まれ変わったら普通の女の子でいられるだろうか…そんなことを考えていたら

？？｢あれれ？1人生きてるじゃん！｣

？？｢ここの女じゃない？｣

？？｢こら、お嬢様でしょ？｣

？？｢どこかで気配を感じるの思ったら、君だったんだねぇ｣

後ろから声がして腰を抜かしたままゆっくりと振り返ると、背の高い男性4人が全身黒のスーツを着て、手元には血の着いたナイフや銃が持たれていた。さらに目元が黒い布で覆われているため、顔が分からない。