出会ったのは推しでした (ページ5)

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指定された場所に着いた。

ここは、

どこ？

大通りの交差点から2つほど中に入った路地を歩くと9階立ての建物があった。

外から見てもなんの建物か分からないくらい、標識もない。

スマホのGPSでもココと示された場所に立っている。

「ここで合ってるんだよね？」

ショートメールで『着きました！』と送ってみる。

するとすぐに2階の窓が勢いよく空いた。

向井「いた！来てるでふっかさん！」

佐久間「マジだ！！」

ラウ「こんにちはー！ねぇ、早く上がってきなよ！」

岩本「ふっか、信じてやれなくてごめん」

宮舘「お嬢さん、そこ寒いでしょ。」

渡辺「ふははっ固まってるって！」

目黒「うわ、まど開けたらさーむ」

阿部「ねぇふっか、早く上がってもらいなよ。」

う、うそ！！
なんで、なんで勢揃いなの？！

深澤「ごめんね、すぐ行くから」

そう言うと階段で深澤くんが降りてきた。

黒の上下同じメーカーのジャージを着ている。

これはまさか、

「こ、こんにちは！」

深澤「こんにちは、ここじゃなんだから上がろうか。」

「はい！」

階段を上がると、皆ジャージだったりパーカーだったり、動きやすい服装だ。

ここ…

ダンススタジオだ。

「はじめまして。湯川Aと申します。」

頭を下げて挨拶をすると、また皆が一斉に話し出す。

阿部「こんにちは、ふっかがお世話になってます。」

深澤「いや、まだ会ったの１回だよ？阿部ちゃん」

岩本「ふっか、思い伝えてこいよ。」

深澤「えっ、待ってもうそういう展開？」

渡辺「え！なにめっちゃ可愛いじゃん」

深澤「翔太、離れろ」

目黒「こんにちは、Aちゃん？」

向井「め、めめ！ふっかさんの顔が…っ」

渡辺「俺の時と対応違う…」

宮舘「ふふっ」

渡辺「おい、笑うな！」

「ふふっ笑」

テレビで見てた通りの仲良しさで、そのやり取りに笑ってしまう。