今日:5 hit、昨日:8 hit、合計:426,275 hit
小｜中｜大
. ページ19
あんなに汗をかいていたからシーツも
びしゃびしゃかなって思ったらそうでもなくて、
卓の体にシーツをかけて寝転がる。
「…ん、」
「…たく？」
「A、たいちょう、どう？
えらくなか？」
「ん、大丈夫だよ、」
目が虚ろな卓、かわいい、
「…なん、泣いとると？
まだ具合悪いと？」
「、…っううん、
この部屋に1人でいる時、ずっと卓に会いたかった、
寂しくて、卓が恋しくて、」
「うん、」
私の話を聞きながら涙を拭ってくれる。
「そしたら、起きたら卓がいて、」
「うん」
「明日も試合なのに、申し訳ないなって、思って、
でも、それより、来てくれたことがすっごく嬉しくて、」
「うん」
「……幸せだな、って思ったら涙出ちゃった、」
「そっか、」
ぽんぽん、と私の頭を撫でて、
おいで、って私を抱きしめてくれる。
「……卓の匂いがする、」
「Aの匂いすると、」
「たく、すき。だいすき。」
「…いい子やけん、大人しく寝て、
俺を煽らんで。」
口元を隠す卓が愛しくて、
唇の上にある手の上から、キスをした。
卓はおでこを突き合わせて、大人なキスをして、
最後にちゅ、と音を立てて唇を離すと、爽やかに微笑んで
とんとん、とリズムよく私の背中をあやすように叩いてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 436人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「プロ野球」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：璃央 | 作成日時：2017年8月13日 16時
