. ページ15
こんこん、
「はい、」
「あ、ごめん、Aちゃん？」
「あ、うえぽん、笑」
背が普通のプロ野球たちより小さくて、親近感、
「なんで笑うん笑」
「かわいいなぁ、って思って笑」
「俺、もう20代後半なんじゃけど！」
「ふふ、ごめんなさい」
「……大丈夫よ、みんな疲れが出てきとる分、
Aちゃん初めての夏やけぇ、みんなAちゃんのこと心配しとるだけ、」
大丈夫、大丈夫、って頭をぽんぽんしてくれる。
「、うえぽん、」
「何泣きそうな顔しとるん笑泣き虫やねぇ、」
「違うもん！」
「ほら喚きんさんな、あれ、あの、」
「ふふ、あめさんですか？」
「なわけないじゃろ笑」
「あれ、またあめさん食べるのかと笑」
「アイブラック、つけてくれん」
「いいですよ、はい、そこに座ってください。」
「はい、先生」
大人しく簡易ベットに深く腰掛けて、ぶらぶらと足を揺らす上本選手。
それを見て、中谷選手と目を見合わせてくすくす、と笑う。
「ここで大丈夫ですか？」
ぴー、と手で涙袋をなぞる。
「はい大丈夫です、」
「痛いとこないですかー？」
アイブラックを貼るだけだからそんなことないんだけど、
ぎゅ、って目を瞑る上本選手がかわいくて笑
「ないですよー」
「よし、できましたよ、」
もう一度貼ったアイブラックをなぞって、
ありがと、って手を挙げて出てった上本選手は、
きっと私を気づかってくれたんだろう。
やけに、広島弁に安心して、嬉しかったけど、
小さくて、バッティングは器用にされるのに、不器用な方なんだな〜って
やっぱりかわいい人だと思った笑
「Aちゃん、上本さんと仲良いんですね笑」
「仲良いなんて、滅相もない笑
何かと優しくしてもらってて、優しい方ですよね笑」
「不器用な方ですけどね笑」
「そうそう！不器用な方ですよね笑
バッティングはとても器用にされてるのになぁ、」
もう一度、中谷選手と目があって、どちらからともなく、ふふ、とわらった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 436人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「プロ野球」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：璃央 | 作成日時：2017年8月13日 16時
