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案の定、

先輩からお酒を注がれては、逃れられへん卓さんはこくこく、とお酒を飲んで、

いくら強い卓さんでもあっという間におちた。



「卓、どうしたん、こんなに飲んで、」


「……いけん、ふわふわする、」


「はい、ここ座って、お水飲んで、」


卓さんが見えないことにAちゃんが探しに来て、


卓さんはAちゃんの膝になだれ込む。


「死にそ、」


「それはあかん笑、」


Aちゃんのクーラー避けパーカーを丸くなった卓さんにかけて、


とんとん、と卓さんの背中を叩く。



「……かんさいべん、喋っとると、」


「、関西の人ってよく喋るっちゃけん、」


「ん、Aは博多弁でいいと、」


「いいけん、卓は寝んさい。」


「ふふ、広島弁や、」




Aちゃんの地元は広島で、

卓さんの地元は福岡、

でも今いるところは大阪やから



Aちゃんは故郷の広島弁と、卓さんの博多弁と、

仕事場の関西弁を使い分けてるらしい笑


いつしか、卓さんはAちゃんの膝で寝てしまって、


そんな卓さんを優しそうな顔で見つめるAちゃん。

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作者名:璃央 | 作成日時:2017年8月13日 16時

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