( 心配のリレー ) ページ25
( 心配のリレー )
your side
「矢野コーチっ!」
「ん?あ、A」
実は、私、小さい頃からの熱狂的な阪神ファン、
矢野さん、赤星さん、金本さん、トリさん時代は私の黄金期。
だから、矢野さんを前にするとまだ少し緊張する。
「あの、探されてた、って聞いたので、」
「はは、A緊張してる?笑」
「あ、ちょっと、」
「大丈夫、大丈夫、
監督も片岡もあんな顔やけど、めっちゃ優しいねんで、」
「あの、えっと、」
「ん?なに?」
「………私、阪神ファンで、」
「ははは、そういうこと?笑」
「……はい、」
「あ、そうそう、能見が呼んでたで。」
「え?能見さん?」
「うん、俺の要件はそれ、」
「そうですか…探してみます!」
「うん、そうしてやり。
あ、A、疲れてへんか?無理してへん?」
「はい!!もう、むしろ、もっと仕事したい気分です!」
「そっか、なら良かった、
また、倒れたりすんなよ、みんな心配するから。」
優しい笑顔で、ぽんぽん、と頭を撫でてくれる。
ああ、やっぱりかっこいい。
私もこんなキャッチャーさんに憧れたな〜
「のおみさん♪」
「あ、A」
「どうかされました?」
探されてたって聞きましたけど、
「ん、ここ座って、」
「あ、はい」
能見さんが体操座りしている横に私も体操座りする。
「最近、調子どうですか?」
「うーん、調子ですか、
悪く、ないです笑」
「ん、ええねん、それで。
良くはなくても、悪くなかったら、それでええねんで。」
「……能見さんも、
最近、勝ちついてないですけど、
勝ちに相当する投球だと思います!!
良くはなくても、悪くなかったら、ええねんで!」
「ありがと笑
そうそう、監督がAのこと探してたで」
「え?…またですか?」
「(うわ〜、バレてるんちゃうかな笑)」
「すみません、ありがとうございます笑
…っあ、監督っ!」
「……おっ、ちび、」
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作者名:璃央 | 作成日時:2017年8月13日 16時