勝利の神様は、彼女に微笑む。2

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「………A…？」

みんなの酔いが回ってきた頃、



96「ぇ、」



「やっぱAや！」




96「あお、？あおやん！」


さすが、地元。


Aの知り合い？友達かな？がいたらしい。


「うわぁ、ぶち嬉しいっ、会いたかったんじゃけど！！！」



96「Aも会いたかった！！今日仕事やったん？」



「うん、今日は仕事！

そっか！交流戦やもんね、広島帰って来とるんじゃ、」




96「そうよ！！明日から三連戦じゃけぇ！」


うわ〜A、ばりばりの広島弁だ笑



7「Aの広島弁かわええ、」


64「ほんまね笑」

遥輝と雄也、



うん、確かにかわいい。


「うわぁ、確認したらよかった、

もうチケット取れんよね…マツダじゃし…」




96「あ、チケット持っとるよ！！

地元やけん、誰か招待せんねって球団の人が言ってくれとるんじゃけど、


うち家族もおらんけぇ、どうしたらええか、思っちょったんよ！」




………ん？





「ほうね！！


じゃあ、みどりたち誘って行こうかね！」





96「ほんま！？来てくれるん！！

ぶち嬉しいわ笑」



「Aのユニ着て行くけんね、がんばりさいよ！」



96「任せんさい笑」




「あお〜、料理来たよ〜」

相手の人がお連れ様に呼ばれたようで、



「あ、はぁい、すぐ行くけぇ、待っちょって！」




96「引き止めてごめんね、

詳しいことは連絡するけぇ」



「いいんよ、こちらこそ、ごめんね、

チームの人と来とるのにから、」

ちらり、と視線を向けられて、お互いに軽く会釈する。


96「あおい、会えて嬉しかった、」


「ん、あおいもよ。

明日、楽しみにしとるけんね」




96「うん、また明日、」





ばいばい、と互いに手を振って女の子は店のもっと奥に消えて行く。



9「……ともだちなん？」



96「高校時代のチームメイトです！あいつはピッチャー、うちのエースでした」


9「そっか、明日来てくれると？」


96「はい！……みたいです、」


9「、ご両親は見に来られんと？」


96「あ、うち両親他界してて、いないんです笑」


お酒の勢いに任せてか、シラフなのか、へらり、と笑う。

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