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ドンヘさんを待ちながら、いろんな事を考える。
彼を傷つけたのが私達ならば
その誤解を解く事ができるのも、私達。
ジョンスはそう考えたんだろう。
「ほんっと人の気持ちも考えずに…！」
ウニョクさんの事ばかり考えてしまう私の気持ちにも気づかずに
１人にさせてはいけない！という本能が働いた様子のジョンスは
ドンヘさんという、私にとって安全な男性を召喚した。
それもジョンスなりの優しさでもあるけれど。
車の窓から２台の車を見つめるけど
そのどちらの車もまだあることから
２人が会場にいることを教えてくれる。
すると、メッセージが届いて。
差出人はウニョクさんだった。
ドキドキしながらその内容に目を通す。
『話があります。
時間、とれますか？』
今私が会場に戻れば彼に会えるというのに
やはり、それはできない。彼に会うのが怖い。
ジョンスが何を彼に話したのかはわからないからこそ
何を言われるんだろうという恐怖が、私を襲う。
返事をしようか、しまいか迷っていると
フロントガラスがコンコン、と外側から叩かれて
顔をあげると帽子を深くかぶったドンヘさんが笑って手を振っている。
「え…本当にきた…！」
「？当然じゃん。俺達、友達でしょ？
俺がAちゃんとご飯行くー！って騒いでたの
トゥギヒョン聞いてたのかな？」
ドンヘさんはほらほら早く！と
強引に車から私を引きずり出すと
ご飯食べたらちゃんと送っていくから！そして
朝迎えに行くから車置いといていいよね！よし！と勝手に決めて
彼の車の助手席へと私を押し込んだ。
「…ジョンスから何か言われた？」
車に乗り込んで、開口一番そう言った私に
ドンヘさんは不思議そうな顔をする。
「ううん。大丈夫って何のことなんだろ。」
私がこれから言わなければいけない言葉は
優しい彼を余計、傷つけるのだろうか。
ジョンスの妹のような私の存在があなたを苦しませてごめんなさい、でも
ジョンスと奥さんは本当に愛し合っているのよ…。
わかっているよ、そんなの。とドンヘさんは言うだろうか。
涙を流すだろうか。すでに傷ついてるよ、と言うだろうか。
傷ついた彼を助ける方法は、ないだろうか。
「…ドンヘさん。
私達、いい友達になれそうね。」
傷ついた私が、それを受け入れられるようになったように
きっと彼も受け入れて、幸せに生きていける日が来る。
受け入れることで、人は楽になることができる。
心から、彼の幸せを願う。
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りこ(プロフ) - あーねさん コメ有難うございます！今月中に完結させたいと思ってますので！いつもありがとうございます、これからもどうぞよろしくです（＾＾） (2015年7月16日 13時) (
レス) id: 80f0c9f8dc (このIDを非表示/違反報告)
あーね - いつも楽しみにしています！たくさん更新してください！まってます！ヤキモチとか三角関係とか好きなので。。。笑楽しみにしてます！ (2015年7月11日 19時) (レス) id: 292f4be92e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りこ | 作成日時：2015年7月7日 15時
