- Some day - ページ34
「ヒチョルオッパ、フラフラ動かないでください！」
HC「してねぇだろ！踏み心地を確かめてるんだよ！」
そこには、俺の大好きな人たちと
大切な、愛する人の姿があった。
子供が生まれてから、４年。
幼稚園へと通うようになった子供達をキッカケに
４年間の育児休暇を経て、Aは仕事復帰した。
また、俺達の舞台監督として。
もうすぐ４０歳を迎えようとしているトゥギヒョンに、ヒチョルヒョン。
そしてアラフォーを名乗るに相応しくなった俺たち。
それでもまだ、こうしてみんなで走り続けていた。
この４年間、結婚するメンバーもいたし
パパになるメンバーもいた。
意外なのは、まだドンヘが独身だっていうこと。
いつも結婚したい結婚したい、といいながらも
相変わらず俺にベッタリ…というよりも子供たちにベッタリなドンヘは
なかなか恋愛できないようだった。
茶色かったきれいなロングヘアをバッサリ、
真っ黒なボブヘアにして。
楽だから、とパンツスタイルばかり好むようになったAは
素敵な俺の、愛する人、尊敬する監督。
だけど、俺の大切な子供たちの母親。
母親としてのAは、俺の予想よりも母親らしかった。
「ウニョクさん！集中して！」
「えっ…呼んでた？」
「ずっと呼んでました！集中してください。」
Aは何度も俺の名前を呼んでたらしい…。
キっと俺を睨んだ彼女は、ここでは完全に舞台監督の顔。
もちろん容赦ない。
スケッチブックとペンを片手に。
白いＴシャツとデニムに、
お気に入りの、俺がプレゼントしたスニーカー。
舞台の上で動き回るAをすぐ見つけられるようにって…
世界でたった１つ、彼女だけのためのスニーカー。
そんなものがなくたって俺はいつでも
Aのことなんか、すぐに見つけちゃうけど。
今日はやけに、いろんな事を思い出す。
Aが４年ぶりに、現場に…会場に姿を現したからだろうか。
俺は周りから、ボーっとしてるように見えてるのかな。
「ヒョク。なにを考えているの？
これが終わったら、子供達を迎えに行って
一緒にご飯食べに行こう。今日くらい…ご飯サボってもいいでしょ(笑)？」
イヤモニから聞こえてきた声にハっと意識を戻すと
いつの間にかいろんな機械がある席へ戻っていたAが
俺を見てウインクした。
俺だけに言ったのね…。
メンバー達に気づかれないように、小さく
投げキッスなんかしやちゃう俺。
彼女はニヤっと笑って、私も、とそれを返した。
終わり
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りこ(プロフ) - あーねさん コメ有難うございます！今月中に完結させたいと思ってますので！いつもありがとうございます、これからもどうぞよろしくです（＾＾） (2015年7月16日 13時) (
レス) id: 80f0c9f8dc (このIDを非表示/違反報告)
あーね - いつも楽しみにしています！たくさん更新してください！まってます！ヤキモチとか三角関係とか好きなので。。。笑楽しみにしてます！ (2015年7月11日 19時) (レス) id: 292f4be92e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りこ | 作成日時：2015年7月7日 15時
