END and START ー Lee hyuk-jae ー ページ20
「俺、Aさんが好きなんだ。」
真っ白なワンピースに俺のダウンを羽織った彼女。
驚いた顔をして俺を見上げるその姿。
さっきまでは、同じ姿でドンヘを見ていたのに
彼女はまっすぐ、俺だけを見ていた。
「気づいたら好きになってた、Aさんのこと。」
トゥギヒョンと、ヒョンの奥さんである俺の友人の
プチ結婚式を見て、俺は自然と、ほぼ無意識に
２人の姿に自分とAさんの姿を重ねてた。
俺だって、だてに歳を重ねてるわけじゃない。
恋心を認めてしまえば、あとは進むだけだった。
過去の俺だったら…Aさんの事を聞いたら
俺にはそんな彼女を受け止められるだろうか、とか
俺なんかを選んでくれるのかな、とか頭ばっかり使って
それに時間をとられてばかりだったと思う。
だけど、Aさんが変えたんだ。
仕事で、だれがどんなアイディアをだしても
頭で考えて判断しちゃう俺に対して、彼女は
じゃあやってみよう、と言う。
行動してみなきゃわからないって。
どう考えても無理っていうこと、わかってるのに
Aさんは行動に移すからどうして？と思っていた時もあったけど
それは彼女自身の為じゃなく
周りの、若いスタッフさん達のためなんだって。
目で見たほうがわかるから…って。
そんな彼女と仕事をしているうちに
自分の考え方も変わってきていた。もちろん、いい意味で。
「トゥギヒョンの話も聞いたけど
俺はAさんが好き、それだけ。Aさんに惚れたんだ。」
行動してみなきゃ、わからない。
約８か月…一緒に仕事をしてきて
近くなったのは最近で、彼女のことを知ったのも最近だけど
きっと俺は、ずっと前からAさんに惚れてた。
最初は憧れで、その才能に嫉妬もしてたけど
いつしかそれが恋心になっていて。
彼女と一緒にいたいって、思うようになっていた。
もっと一緒に仕事をしたい、という思いから
Aさんのいろんな姿を見たい、
一緒にいろんな楽しいことをしたい、って。
だから、俺よりもいろんな彼女を知ってて、近いトゥギヒョンに
嫉妬して、苛立っていたんだと思う。
「Aさん、俺なんもAさんの事知らないし
守るよ、とか支えるよ、とか
格好いいこと言えないけど…だけど
Aさんと一緒にいたい、ずっと。」
それだけじゃ、ダメかな。
いい年して将来のことも言わない男なんて、却下？
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りこ(プロフ) - あーねさん コメ有難うございます！今月中に完結させたいと思ってますので！いつもありがとうございます、これからもどうぞよろしくです（＾＾） (2015年7月16日 13時) (
レス) id: 80f0c9f8dc (このIDを非表示/違反報告)
あーね - いつも楽しみにしています！たくさん更新してください！まってます！ヤキモチとか三角関係とか好きなので。。。笑楽しみにしてます！ (2015年7月11日 19時) (レス) id: 292f4be92e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りこ | 作成日時：2015年7月7日 15時
