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深夜２時。
ステージの上には、ジョンス達の結婚式の衣装、
正しくは…ウニョクさんのステージの時に着ている衣装のまま
胡坐をかいて座る私。
「…Aさん。」
「…帰ったんじゃなかったの……？」
声をかけられて顔をあげると
コンビニの袋を片手に、ステージに上がってくるウニョクさん。
「あー！着替えなきゃ衣装さんに怒られますよ！」
「なんで…？」
「俺の話聞いてます？」
「いや、そっちこそ。」
ウニョクさんは、はぁ、とため息をつくと
自分が着ていたダウンを脱いで、私の肩にかけてくれた。
そしてよっこいしょ、と声をあげて私の隣に、同じように胡坐をかいて座る。
「どうして、ここに？」
「明日までにどうしても直したいところあって…
家でシャワーあびたあと仕事をしに来ました。
…Aさんもいると思ったし。」
明日も公演だというのに…休まないウニョクさんは
仕事をしに戻ってきたらしい。
一緒にご飯食べましょう、と言った彼は
コンビニの袋からたくさんの食料をだして
ステージに広げる。
たいした会話もなく、もぐもぐとそれを食べる私たち。
でも、それだけで
ここ数日の距離が縮まった気がした。
「今日は…お疲れ様でした。」
「…まだまだ、これからですよ。
俺達にはやらなきゃいけないことが、たくさんあります。」
そしてすぐに流れる、沈黙。
２人とも言わなきゃいけないことがあった。
だけどお互いに、なかなか口に出せずにいる。
距離はまた、近くなったというのに。
「…Aさん、ごめんなさい。」
先に沈黙を破ったのは、彼だった。
ウニョクさんは、ジョンスからすべてを聞いたと言った。
それは予想通りだったから、特に驚きもしなかった。
別に隠すことでもないけれど、わざわざ言うことでもない。
ウニョクさんは、ひとつひとつ、丁寧に言葉を選びながら
何度も私に頭を下げた。
「私も…ごめんなさい。私も、無責任だった。」
今までの自分の行動を詫びると
彼は何度もそんなことはない、と繰り返した。
それだけで、また縮まる距離。
今朝まで感じていた恐怖感や不安が一気に吹っ飛ぶ。
お互い誤解もあったけれど、またこうして
今までと同じように…笑いあうことができる。
それだけのことだけれど、でもそれは
私にとってすごく大きな嬉しさでもあった。
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りこ(プロフ) - あーねさん コメ有難うございます！今月中に完結させたいと思ってますので！いつもありがとうございます、これからもどうぞよろしくです（＾＾） (2015年7月16日 13時) (
レス) id: 80f0c9f8dc (このIDを非表示/違反報告)
あーね - いつも楽しみにしています！たくさん更新してください！まってます！ヤキモチとか三角関係とか好きなので。。。笑楽しみにしてます！ (2015年7月11日 19時) (レス) id: 292f4be92e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りこ | 作成日時：2015年7月7日 15時
