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開演まで、あとわずか。
ストレッチをするメンバーもいれば、
リラックスして歌を聞くメンバー、入念に確認をするメンバー、様々だった。
その横ではスタッフ達が慌ただしく動き回る。
私はジョンスと一緒に、事務所のお偉いさん達に挨拶周りをしていた。
これでもかというほどに頭を下げて
見に来た後輩達にも頭を下げて挨拶をする彼は
本当に腰の低いリーダーだな、と感心する。
挨拶を終え、それぞれ
自分のあるべき場所へ戻ろうとすると、ジョンスが私の腕を掴む。
LT「A、やっぱりすごいよ。
僕達の監督になる為に、お前はここに戻ってきたの(笑)？」
「突然何よ、まだ始まったばかりよ。」
LT「正直ね、Aの若さで監督って事に
最初はあまり快く思わないメンバーもいたの、偏見なんだけど。」
「ジョンスとヒチョルオッパ以外は
そうなんだろうなって思ってたよ(笑)」
LT「でも、僕達メンバーはお前を今、心から信頼して信じてる。
Aが僕達やスタッフさんみんなを信じて仕事しているように
僕達もAを信じているって事、忘れないでね。」
優しく笑ったジョンスに、一気に涙が込み上げた。
信じている、という言葉は言われるとこんなにも嬉しいものなんだ、と感じる。
LT「泣くなよ〜！やめてよ、まだAはステージに
上がらなきゃいけないんだから！」
よしよし、と子供をあやすようにハグをしてくるジョンスは
やっぱりまだまだ妹離れなんてできないだろうけど、
私達のこういう姿が周りに誤解を生むけれど
それでも彼は、私を支えてくれた大切な家族。
周りがどういおうと、私達には私達にしかわからない絆もある。
LT「…ウニョクにも、信じてるって一言でいいから
言ってあげてね。あいつAに謝れてないっていって
かなり落ち込んでるから。」
ジョンスはそういうと、私の頭をクシャっと撫でて
メンバー達のもとへ戻っていった。
信じる。
それって簡単に言える言葉じゃないけど、
だけど大きな力をもつ言葉。
「…ウニョクさん。」
定位置についてた私はモニターで、舞台裏カメラにうつるセットをつけた
ウニョクさんを確認すると、彼のイヤモニだけに聞こえるように呼びかける。
「…信じてる。まだまだ、私達はこれからやらなきゃいけない事がたくさんあるけど
私はあなたを信じてます。」
すると彼は、カメラを探して。
見つけると、親指を突き出して、口を開いた。
それは確かに、僕も、と言っていた。
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りこ(プロフ) - あーねさん コメ有難うございます！今月中に完結させたいと思ってますので！いつもありがとうございます、これからもどうぞよろしくです（＾＾） (2015年7月16日 13時) (
レス) id: 80f0c9f8dc (このIDを非表示/違反報告)
あーね - いつも楽しみにしています！たくさん更新してください！まってます！ヤキモチとか三角関係とか好きなので。。。笑楽しみにしてます！ (2015年7月11日 19時) (レス) id: 292f4be92e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りこ | 作成日時：2015年7月7日 15時
