７、危機感 −ＤＨ− ページ7
仕事から帰ってきてシャワーを浴びようと
服を脱いでいると
キュヒョナが突然やってきた。
「なんだよ！」
KH「電話、鳴ってました。」
リビングに置きっぱなしにしていた携帯。
携帯はAからの着信を知らせていた。
キュヒョンはニヤニヤしながら俺にそれを手渡すと、
興味深そうな顔をして俺を見つめる。
「…何！」
KH「電話、でなくていいの？」
お前聞く気なのかよ！！
シッシ、と追い払うしぐさを見せても
腕を組んだまま動かない弟に諦めて
Aからの電話に、胸をドキドキさせながら応える。
「もしもし？」
『たすけて…オッパ助けて！』
なななな、どういう事だ！？
予想もしなかった状況に一瞬だけ動揺する。
落ち着かなければ。
「…どうした？」
『公園っ！公園にいる！』
かみ合わない会話だけれど
Aの身に何かが起こっているんだろう。
電話の向こうからは何かを激しく叩くような音も聞こえる。
「待ってろ」
Aを助けに行かなきゃ。
KH「…ヒョン？」
電話をきって服を着始めた俺に
キュヒョンは不安そうな顔をする。
「Aがやばい。行ってくる。」
KH「行ってくるってどこに」
「わかんないけど！わかんないけどやばいの！」
お前に説明してる暇なんてねぇよ！
俺の名前を呼ぶキュヒョンを置いて
キーを片手に宿舎を飛び出した。
駐車場でトゥギヒョンとすれ違った。
ヒョンが何か言っていたけど、それに応える余裕もなかった。
どうか、無事でいて…。
「公園ってどこの公園だよ！」
エンジンをかけながら、もう一度電話をかけようとして
携帯を置いてきてしまった事に気づいた。
どうして俺はいつもツメが甘いのだろうか。
とりあえず近くの公園からあたるしかない、と思い
近所にある公園に車を走らせる。
小ぶりだった雪が、更に激しく降り出していた。
「Aー！A！？」
とりあえず公園で車を停める。
深夜を回った公園には人の姿なんてなくて。
だけど街灯に照らされた雪の上には
くっきりと２つの足跡が残っていた。
誰かがさっきまでいたってことだ。
その足跡をたどってみると
気味の悪い公衆トイレへと向かっていて。
まさか…と思いつつ、トイレの前で立ち止まった。
「A…いる？俺だよ、ドンヘ。」
チラリとトイレを覗くと、人の姿はない。
躊躇いがちに足を踏み入れると１つだけ扉の閉まっている個室があった。
「A、いる？」
恐る恐る声をかけると
扉がガチャリと開いた。
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りこ(プロフ) - りりぃーさん コメありがとうございます！ 中途半端なのは私も感じています、楽しみにしてくださっていたのに申し訳ないです。これからこっち更新しますので、わかりきった結末ですが最後まで書きますので(^^)宜しければお付き合い下さいね(^^) (2015年7月21日 21時) (
レス) id: b736e030c6 (このIDを非表示/違反報告)
りりぃー - この小説の結末(トゥギとヒロインが結婚)をHello〜で知るのはなんだか違和感でした。こっちも中途半端あっちも中途半端…。とても楽しみにしているので残念です…。 (2015年7月20日 19時) (レス) id: a7b509d848 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - ゆぅさん コメありがとうございます！なかなか更新できず、申し訳ありません（涙）本当にその言葉が励みになります・・・ありがとうです！！ (2015年6月17日 15時) (レス) id: 80f0c9f8dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ(プロフ) - りこさん！はじめまして！面白すぎて一気に読んでしまいました！お仕事忙しいと思いますが、更新待ってます！！続きすごく気になります！ (2015年6月17日 1時) (レス) id: d584f92f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りこ | 作成日時：2015年6月12日 1時
