１７、ウネ −ＥＨ− ページ18
仕事から帰ってくると、キュヒョンが
最近お気に入りのワインとドンヘの携帯を片手に、俺の自室にいた。
「お前…そんなにヒョンが好きか？」
KH「ウニョガ、ここ座って。」
なんだかんだ可愛い末っ子なのに、いつもの調子のキュヒョンは
真面目な顔をして俺のベッドを指差す。
シャワー入ってからでいいか、と言ってもキュヒョンは頑なに
座れと言い続ける。
KH「…実はさ、さっきさ…」
キュヒョンは一呼吸置くと、先程Aからドンヘに電話がかかってきて
ドンヘが動揺して宿舎を出て行った、と言った。
Aが危ない、やばい、と携帯も忘れて慌てて出て行ったから
キュヒョンが駐車場まで追いかけたけど
ドンヘは既に行ってしまっていて、そこでトゥギヒョンに出くわしたらしい。
KH「Aさんの危険が迫ってるかもしれない時に
こんな事考えたのもあれだけど、トゥギヒョンに言うと
余計な事になるような気がして。ドンヘヒョンにとっては。」
何があったのかわからないし、いつ連絡がくるかもわからないから
Aにメッセージだけ入れておいて
ドンヘの携帯を側に置いて、眠った。
それでもドンヘの携帯は朝になっても鳴ることはなく
代わりになったのは俺自身の携帯。相手はAからだった。
『ヒョクさん…私、ドンヘオッパに告白されました。
でも私には好きな人がいるからお断りしました。』
その言葉を聞いたときに、ドンヘの恋が終わった事への、
応援していた身としての悲しみと
次はトゥギヒョンの番だよ、というヒョンに対する想いが生まれて。
Aから事情を聞き、ドンヘの部屋でドンヘを待っていると
ひどく浮腫んだブサイクな顔でドンヘが帰ってきて
その目は哀しく揺れていた。
ドンヘにとって今回の恋愛は特別な思いの強いものだったと思うし
一種の賭けだったのようにも感じる。
２年間という短くはない旅へ出かける俺達にとって
誰かを待たせるということは不安でもあるけど
待っててくれる人達が居るという事は大きな幸せでもある。
俺達を待っててくれる人達はたくさんいるけど
それでもたった１人、自分が愛する人に待っててほしい。
芸能人としての自分じゃなく、人間としての自分を愛してくれる人。
いつかドンヘが、Aの幸せを心から願えるようになること。
それが俺の願いでもある。
それまで俺はドンヘの隣で
ウネって呼ばれ続けようと思う。
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りこ(プロフ) - りりぃーさん コメありがとうございます！ 中途半端なのは私も感じています、楽しみにしてくださっていたのに申し訳ないです。これからこっち更新しますので、わかりきった結末ですが最後まで書きますので(^^)宜しければお付き合い下さいね(^^) (2015年7月21日 21時) (
レス) id: b736e030c6 (このIDを非表示/違反報告)
りりぃー - この小説の結末(トゥギとヒロインが結婚)をHello〜で知るのはなんだか違和感でした。こっちも中途半端あっちも中途半端…。とても楽しみにしているので残念です…。 (2015年7月20日 19時) (レス) id: a7b509d848 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - ゆぅさん コメありがとうございます！なかなか更新できず、申し訳ありません（涙）本当にその言葉が励みになります・・・ありがとうです！！ (2015年6月17日 15時) (レス) id: 80f0c9f8dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ(プロフ) - りこさん！はじめまして！面白すぎて一気に読んでしまいました！お仕事忙しいと思いますが、更新待ってます！！続きすごく気になります！ (2015年6月17日 1時) (レス) id: d584f92f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りこ | 作成日時：2015年6月12日 1時
